愛と死の妄想 悲壮耽美な情景  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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カテゴリ:処刑( 28 )

虐殺の記憶

数百人もの兵隊が我々を取り囲んだ。
逃げようとして、何人もが情け容赦なく射殺された。
数人づつ横に並んで床に腰を下ろさせられた。

一斉射撃の銃声が響く。
その度に前から何人かが連れ出されていく。
それが何度も繰り返された。
連れ出された人たちが殺されているのは明らかだった。
私は、隣にいた見知らぬ若者の手を握り締めた。
「怖いの、お願いだから握っていてちょうだい。」
彼は私の手を握り返して身体を寄せてくる。
私は彼の股間で突き上げているものに気が付いた。
死の恐怖が、男性のそれを勃起させると聞いたことがある。
「僕も怖いんです。」
彼は私の手をそこに導いて、訴えるように言った。
私はコートの中で固く逞しいそれを握ってやる。
彼の手を私の腰に回させた。
「君の名前は?」と私が顔を寄せて訊いた。
「ジョセフ・・・。」と恥ずかしそうに彼は名乗った。

もう助かる可能性はなかった。
低いお祈りの声があちこちで聞こえている。
人々は、必死に死の恐怖に耐えていた。
何度目かの銃声が響いた瞬間、私の手の中で彼が震えながら情水を放つのがわかる。
私は優しく手を動かせて、唇を合わせてやる。
彼は全身を痙攣させながら精水を吐き続けた。
「ごめんなさい・・・。」
彼は恥ずかしそうに私の耳元で囁いた。
「いいのよ、恥ずかしい事じゃないわ。」
私と彼は不思議な安息感でしばらく見詰め合い、そしてまた唇を重ねた。
彼が私に言った。
「あなたの名前を教えて下さい。」
私は彼の美しい目を見ながら言った。
「ナオミ、忘れないでね。」
抑揚をつけた言い方で、彼は私の名を何度も復誦した。
私たちは肩を寄せ合って自分たちの順番が来るのを待った。

私たちは追い立てられて外に出た。
既に銃殺された人々が、周囲に倒れていた。
私と彼と数人の男女が、長いレンガの壁際に並ばされる。
一人に数人づつの射撃手が、私たちの前で整列していた。
それはいつか映画で見た、虐殺の光景そのままだった。
私は射精の記憶が残る指をスカートの下に潜らせて彼を見た。
「さよなら、ジョセフ。」
「ナオミ・・・。」
何かを訴えるような目で彼は私を見詰めている。
突き上げる快感を感じて、私は彼にそれを伝えようとした。
その瞬間、一斉射撃の轟音と共に記憶が途絶えた。


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by kikuryouran | 2017-11-28 22:46 | 処刑 | Comments(16)

銃殺日和


後ろ手錠で私は処刑場まで歩かされた。
「いい天気だな。」とのどかな口調で男が言った。
秋の空は晴れて、風は心地よく流れていた。
彼にとっては昨日と変わらない日常の業務にすぎなかった。
「最期にお前の小さいのをしゃぶってやろうか。」と毒づいてやった。
私は頭から布袋を被されて、耳を澄まして銃弾の飛来を待った。


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by kikuryouran | 2015-09-19 03:48 | 処刑 | Comments(0)

斬首


斬首の太刀を振り上げて、首筋に私は見覚えのある黒子を見た。
女は顔を隠され、両肩押さえられている。
「佳代・・・。」と私は思わずつぶやいた。
「あなた・・!」女が一瞬動きを止めた。
可愛い女の笑顔が脳裏に蘇る。
私は妻の首に太刀を振り下ろした。


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by kikuryouran | 2015-09-18 08:57 | 処刑 | Comments(0)

私刑(リンチ)


祖国を裏切った報いは、町の広場で私刑を受けることだった。
みんなの前で裸にされ、首にロープをかけられた。
自分がやったことは、殺されても仕方がない事だと私だってわかっている。
小さい町だから、馴染みの顔がいくつも見られた。
男たちは好奇の目で見上げている。
私はわざと脚を開いて、草叢の中の秘密を見せてやった。

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by kikuryouran | 2015-08-27 12:48 | 処刑 | Comments(0)

磔柱


秋の空は高く晴れて、磔柱の上から見る景色は意外と心地よいものだった。
目の高さは地面から十四五尺余り、竹矢来の向こうに遠くの山並みが見渡せた。
両手両脚を広げて括られ、薄い獄衣は恥部も乳房も隠さなかった。
私のすべてが自然に開放されて、風が優しく通り過ぎてゆく。
長い槍が私の目の前で交差されて白く輝いた。
脇腹から入った光が、私の臓腑を切り裂いて肩に抜けた。

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by kikuryouran | 2015-08-24 12:28 | 処刑 | Comments(0)

裏切りの報酬


後ろ手錠で歩く俺の後ろから、女が歩いてくる。
裏庭の隅に大きな穴が掘られていた。
穴を覗き込むように俺は膝まづかされた。
彼女が俺の後頭部に銃口をあてる。
「ベッドのあなたは素敵だったわよ。」
耳元で発射音が聞こえる間もなく、俺は暗闇に落ちていった
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by kikuryouran | 2015-08-23 03:42 | 処刑 | Comments(0)

女の先腹

女は名残惜しげに男を送り出した。
男は立派に本懐を遂げ、覚悟の通り死罪を受けた。
磔柱の上で、前夜女が自害したと男は教えられた。
「女ながらも見事な切腹であった、そなたを待っていよう。」
「抱き心地は良いが気の強い女、次の世でも俺は頭が上がるまい。」
女の身体を思い出して、男は満足気に微笑んだ。

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by kikuryouran | 2015-08-08 09:24 | 処刑 | Comments(0)

火刑


密通を犯した男女は、生きたまま焼かれることになっていた。
火刑柱に二人は裸で背中合わせに括られる。
死を前にした昂ぶりで、男は勃起して萎えなかった。
女は恐怖で失禁の淫水を内股に伝い滴らせた。
火をかけられた瞬間、二人は一つの火柱となって一気に燃え上がる。
その広場では、毎日のように不義者たちが処刑された。

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by kikuryouran | 2015-08-07 04:42 | 処刑 | Comments(0)

ギロチンのドレス


奥さまは、広場でギロチンにかけられます。」
貴婦人は牢の中でもメイドが世話をしていた。
「処刑の時はどんなお服がいいかしら。」
彼女は真っ白なドレスを選んだ。
「首を切られた身体に、真っ赤な血がきっと映えるわ。」
自分では見られないのが残念ねと、彼女はメイドに笑いかけた。

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by kikuryouran | 2015-07-24 03:18 | 処刑 | Comments(0)

貴婦人たちの処刑


「受刑者は苦痛もなく、一瞬で神に召されるのです。」
ギロチンは慈悲ある処刑だと男は胸をはった。
「私は頭のない、無様な身体を晒されたくないわ。」
「首吊りはぶらぶらと間抜けでしょ。」
「磔柱の上から、平民たちを見下ろしてやるのは面白いかもしれないわね。」
貴族の夫人たちは自分の処刑にいろいろと注文をつけた。

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by kikuryouran | 2015-07-20 20:02 | 処刑 | Comments(0)