愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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同じ性の共感


彼は「お前を好きだ。」と私に言った。
男同士がどんな風に愛し合うのか、私はまだ知らなかった。
しかし彼なら、何をされても許せる気がした。
私は横たわり、すべてを委ねて目をつぶった。
彼は私のものを指で慰めながら、自分の勃ったものを触らせた。
それは女性とのそれとは違う、同じ性の連帯感を感じさせた。


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# by kikuryouran | 2015-11-10 01:13 | 同性愛 | Comments(0)

前世の記憶


古い町並みの古美術商で、私はその短刀を見つけて買った。
刃は20センチ余り、身幅は狭く美しい刃紋がある。
その刃を見ていると、なぜか懐かしい感情に心が騒いだ。
或る日、その短刀で切腹する夢を見た。
お臍の下を切り裂くと、流れる血が膝を赤く染めていく。
それが前世の記憶なのだと、私にはわかった。


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# by kikuryouran | 2015-11-09 03:21 | 女腹切り情景 | Comments(8)

ニューハーフの呟き


男の気持ちはよくわかる。
美しさは並み以上。
女らしさだって負けてはいない。
女ひと通りのことも身につけたわ。
それでもね、シリコンの天婦羅ですから。
喰えないですよねぇ。


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# by kikuryouran | 2015-11-08 03:47 | 平成夢譚 | Comments(2)

フェロモン


野球部の部室には、男たちの饐えた臭いが充満していた。
「気を失いそうな酷い臭いね。」
私はその臭いの中で押し倒された。
あれは女を惹き寄せるフェロモンだった。
記憶に刷り込まれたあの悪臭が懐かしい。
あの臭いを嗅ぐ度に、私は青春を思い出す。


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# by kikuryouran | 2015-11-07 01:43 | 平成夢譚 | Comments(0)

AVの女


久しぶりに会った彼女は、AV女優になっていた。
「私があなたのことを好きだったって知らなかった?」
彼女は私をホテルに誘った。
しばらくして、彼女と私の盗撮ビデオが店に並んだ。
彼女ははっきりとわかるが、私の顔は隠されていた。
そのビデオは私の宝物になっている。


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# by kikuryouran | 2015-11-06 01:32 | 平成夢譚 | Comments(0)