愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

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by kikuryouran
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危急の用事


彼女が見つけた時、夫はまだ息があった。
人を呼ぼうとしてその前にしなければならないことに彼女は気が付いた。
彼女は化粧を刷き、それから人を呼んだ。
医師が駆けつけて、救命処置を施したが助からなかった。
「五分早ければ助かったかもしれません。」と医師が言った。
「どんなに危急の時でも素面だけは・・。」と彼女は泣き崩れた。


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by kikuryouran | 2015-10-02 00:39 | 平成夢譚 | Comments(0)

夫の殺し方


一緒になってもう30年、ベッドを並べているが随分夫婦のことはしていない。
最近、彼のイビキが耳につくようになった。
眠れない夜は、彼の寝顔を見ながら昔の事をいろいろと思い出す。
そんな時、彼に殺意を覚えている自分に気が付いた。
毎夜、夫の殺し方を考えるのが私の楽しみになった。
今のところ、彼は毎朝機嫌良く目を覚ましている。


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by kikuryouran | 2015-10-01 04:18 | 平成夢譚 | Comments(0)