愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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勃起薬3


薬を服んで、男が女に触らせてやる。
「おやぁまあ、昔よりずっと固くて立派よねぇ。」
女は素っ頓狂な声を上げた。
「使ってみるか?」と男は自信あり気に言った。
「これがあんたのでなけりゃよかったのにねぇ。」
女は悔しそうに首を振った。


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by kikuryouran | 2015-09-30 00:11 | 平成夢譚 | Comments(0)

通夜の思惑


遺体になって帰宅すると心が読めるようになっていた。
『嫌な奴だったな。』と親友だと思っていた男。
心から泣いてくれていたのは俺が最も苦手だと思っていた人だった。
生きていた頃、自分がいかに人を見る目が無かったかを思い知らされた。
『やっと死んでくれたわね。』と女房。
その傍らで、娘が遺産の値踏みに忙しかった。


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by kikuryouran | 2015-09-29 04:38 | 平成夢譚 | Comments(0)

殺意


「どうしてこんなことを。」と刑事が訊いた。
「あいつが、メシはまだか!と言ったんです。」と私は倒れている夫を指差した。
「そんなことで殺したんですか?」
「長い間夫婦でいると、殺したいと思うことがあるのよ。」
「それでは殺意があったんですね。」と彼は念を押すように訊いた。
「殺意?殺意のない夫婦がいるなら、お目にかかりたいわね。」と私は言ってやった。


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by kikuryouran | 2015-09-28 01:27 | 平成夢譚 | Comments(0)

勃起薬2


「服んでみるか?」と幼馴染が錠剤を見せる。
「お前と違って俺は女房持ちだぜ。」
「かみさんがいるから、使うんじゃねぇか。」
「外でそんなのを使ったら殺されちまわぁ。」
「かみさんに使えばいいじゃねぇか。」
「あのシワクチャにしか使えねぇなら俺はいらねぇ。」


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by kikuryouran | 2015-09-27 00:17 | 平成夢譚 | Comments(0)

勃起薬


「ご主人に服ませてみなさいよ。」と友人が青い錠剤をくれた。
夫の寝顔を見ながら、彼も齢をとったと思った。
自分ももう若い身体ではなかった。
彼と愛し合う姿を想像してしばらく考えた。
「こんなのいらないわね。」と窓からその薬を放り投げてやった。
私はその夜、久しぶりに恥夢を見た。


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by kikuryouran | 2015-09-26 03:21 | 平成夢譚 | Comments(0)

刺した理由


彼を本当に愛しているのは私だし、彼も私を愛しているんです。
だから私は、あの人に会いに行きました。
話せば、きっと別れてくれると思ったんです。
私は一生懸命お願いしましたが、彼女は頑なに別れないと言ったんです。
私は仕方なく刺しました。
だから悪いのは私じゃなくてあの女なんです。


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by kikuryouran | 2015-09-25 04:12 | 平成夢譚 | Comments(0)

女王様の儀式


逞しい青年だった。
胸厚く腰引き締まり、濃い草むらから垂れたそれも申し分なく美しかった。
跪く彼の背中に、私は何度も鞭をあてた。
彼は、苦痛に顔を歪めて痛みに耐えた。
日に焼けた肌に幾筋も赤い筋が浮き上がっていく。
それは私が彼の御主人様になった儀式だった。


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by kikuryouran | 2015-09-24 00:14 | 平成夢譚 | Comments(0)

女の意地


家族だけのお葬式で、私は居場所のない落ち着かなさを感じていた。
『父があなたに遺言を残しました』と、故人の息子が封筒を前に置いた。
数年前まで愛人だった私にあてた遺書と、高額の小切手が入っていた。
私は手紙だけを受け取って席を立った。
喉から手が出るほど欲しいお金だったが、女の意地が受け取らせなかった。
金目当てと私を罵倒した女の前を、会釈だけで私は通り過ぎた。


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by kikuryouran | 2015-09-23 02:20 | 平成夢譚 | Comments(0)

敬老の日のプレゼント


「お義父さん、敬老の日のプレゼントは何がいいですか。」と息子の嫁
「久しぶりに生の女が抱きたいもんだ。」
「お年寄りに生は毒ですよ。」
「それじゃぁ火を通したやつでもいい。」と言ったら婆さんの位牌をもってきた。
「プレゼントよ。」と笑いながら彼女はオッパイを触らせてくれた。
「お返しじゃ。」と言いながら、わしはその谷間にお札を挟んでやった。


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by kikuryouran | 2015-09-22 14:43 | 平成夢譚 | Comments(0)

余命十日


痩せ衰えた妻の身体を拭きながら涙がこぼれた。
「こんなに醜くなった身体でも抱いてくれる?」と彼女が恥ずかしそうに言った
私も裸になって横たわり、互いの中心にしばらく手を置いた。
病気になってから夫婦のそれはしていなかった。
私は顔を見ながらゆっくり挿入していった。
彼女は懐かしい感触を確かめながら、「ありがとう。」と何度も嬉しそうに言った。


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by kikuryouran | 2015-09-22 01:09 | 平成夢譚 | Comments(0)