愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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プロの仕事


初めての日は、お客は取らなくていいからと、隣の部屋から佳代さんの仕事を見せられました。
佳代さんはこの道三十年のベテランで、もう恥ずかしくもないよと笑っていました。
あの人は、仕事の時は驚くほど若く見えるんです。
私が見たのは五人ほどだったけど、お客さんはみんな良い顔で帰っていきました。
仕事だと割り切ってみるとイヤラシイとも思わなかったですね。
あの時の経験が私にこの仕事を続けさせたのかもしれません。

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by kikuryouran | 2015-08-25 05:55 | 平成夢譚 | Comments(0)

磔柱


秋の空は高く晴れて、磔柱の上から見る景色は意外と心地よいものだった。
目の高さは地面から十四五尺余り、竹矢来の向こうに遠くの山並みが見渡せた。
両手両脚を広げて括られ、薄い獄衣は恥部も乳房も隠さなかった。
私のすべてが自然に開放されて、風が優しく通り過ぎてゆく。
長い槍が私の目の前で交差されて白く輝いた。
脇腹から入った光が、私の臓腑を切り裂いて肩に抜けた。

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by kikuryouran | 2015-08-24 12:28 | 処刑 | Comments(1)

夫が死んで、私は舅と二人だけになった。
「いい男(ひと)を見つけて再婚するんだな。」
「ずっとお義父様の側に置いてもらえませんか?」
私を見る彼の目が、男のそれであるのを私は気が付いていた。
財産も私にとって充分に魅力的なものだった。
その夜、私は彼の寝室に入っていった。

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by kikuryouran | 2015-08-24 02:38 | 平成夢譚 | Comments(0)

ひき時


たいていのことはお相手するけど、SMやスカトロは断っている。
昔お金に目が眩んで酷い目にあったことがあるの。
やることは同じでも、人それぞれだとわかるまで随分かかったわね。
最近は息子よりも若い客も多くなった。
孫くらいの客もいる。
まさかこの歳までこんなことを続けるとは思わなかった。

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by kikuryouran | 2015-08-23 14:26 | 平成夢譚 | Comments(0)

裏切りの報酬


後ろ手錠で歩く俺の後ろから、女が歩いてくる。
裏庭の隅に大きな穴が掘られていた。
穴を覗き込むように俺は膝まづかされた。
彼女が俺の後頭部に銃口をあてる。
「ベッドのあなたは素敵だったわよ。」
耳元で発射音が聞こえる間もなく、俺は暗闇に落ちていった
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by kikuryouran | 2015-08-23 03:42 | 処刑 | Comments(0)

殺される理由


愛されている自信はないけど、私は貴方を愛しているわ。
あなたに殺されるのなら、私は喜んで死ねる。
だからね、どうして私を殺したいのか言って欲しいの。
私を殺したい理由を言ってくれたら、私はあなたに殺されてあげる。
でもね、他に女ができたからというのは駄目よ。
私はあなたのためなら死ねるけど、そんな女の為には死にたくないもの。

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by kikuryouran | 2015-08-22 11:05 | 平成夢譚 | Comments(0)

ルームサービス

ルームサービスを頼むと、ワゴンを押していつもの女が入ってくる。
男がワゴンの上に金を置くと、女は慣れた様子で大きな尻を後ろに突きだした。
「早くしておくれよ、今日は客が立て込んでるんだ。」
背後から男に挿入させて、女がゆっくりと腰を振り始める。
やがて二人の動きがシンクロして一気に頂上に昇り詰めた。
数分後、女は何事もなかったようにまたワゴンを押して部屋を出て行った。

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by kikuryouran | 2015-08-22 01:18 | 平成夢譚 | Comments(0)

元の女房

病室に入ると十年ぶりの懐かしい顔があった。
俺は元気そうじゃないかと笑いながら言った。
あなたの側で死にたかったわと彼女が俺の手を握った。
もう長くないと俺に知らせてきたのは彼女の亭主だった。
「いい旦那じゃないか。」
そうでしょと頷きながら、彼女は俺の手を握り続けた。

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by kikuryouran | 2015-08-21 11:46 | 平成夢譚 | Comments(0)

切腹座の女

切腹の座に着いたのはまだ若く美しい女だった。
髪は御殿髷、水浅葱の裃袴は女ながらも武士の死に装束。
袖を抜いて腰まで脱ぎ落せば、雪の柔肌ながら鍛えられた身体とわかる。
「ウムッ、ウムムム・・・、ウグゥゥゥ・・・。」
悶えながらも横一文字、作法通り前に屈んで震える首を差し延ばす。
細首に討ち下ろす介錯の太刀一閃、血を噴き上げて身体は前に崩れ折れた。

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by kikuryouran | 2015-08-21 02:46 | 女腹切り情景 | Comments(0)

男のお道具


女は外国で誘拐されて、言葉のわからない場所で身体を売らされていた。
一年程が経った頃、カタコトの日本語を話せる客がついて、助け出される。
日本に帰って来た彼女は、自分がもう日本の男を愛せないことに気がついた。
彼女はあの忌まわしい国に戻ってきた。
永住資格の申請をしてその理由を訊かれた。
「私の身体が日本の男のお道具ではもう満足出来なくなっていたの。」と彼女は笑った。

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by kikuryouran | 2015-08-20 01:57 | 平成夢譚 | Comments(0)