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by kikuryouran
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七回忌

頑爺さんはもう七回忌になりますか。

この嗜好をテーマにしているところはもう少なくなりました。

ここはアクセス数から考えると、毎日数名の方しか来られていないようです。
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by kikuryouran | 2012-06-19 10:20 | 女腹切り情景 | Comments(5)

「慰めの殉死」後記

コメントをありがとうございます。
久しぶりに書いて改めて感じたのは、ここに来ている方とはある心情を共有しているということです。共感の楽しさといえるかもしれません。
ただテーマが一つなので、どうしても同じような描写が多くなってしまいます。
楽といえば楽、難しいと言えばむずかしい。

切腹は最近まで立派な公的行為として当然のごとくに行われていました。
実際に夫の自決に立ち会った妻もあったでしょう。

妻に見守られて腹を切る男の想い。
立派に死を遂げようと苦しむ夫を見守る女の心情。
これも愛の極致かもしれない。

女腹切りとは違うテーマだったかもしれません。
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by kikuryouran | 2012-06-18 03:58 | 女腹切り情景 | Comments(2)

慰めの殉死

「菊!!。殿が今しがた身罷られた。殉死を致す故、支度を致せ。」

夏の夕刻、まだ日の高い時刻だった。
城から下がると彼はそのまま奥の座敷に入る。
菊は戸締りをして後に従った。

殉死の禁令は出されているが、それは密かに行われている。
ひと月ほど前から御主君治長様の病が篤いとは聞いていた。
日頃から夫の覚悟も聞いている。
「御法度ゆえに立ち会いは望めぬ。」
公式には病死と届けられることになっていた。

その日彼は荒々しく抱いた。
それは死を前にして、すべての命を注ごうとするようにも思えた。
嫁いで三年、子はなくとも既に身体は馴染んでいる。
菊はそのすべてを受け入れ、身体の隅々までも彼の痕跡を遺した。

深夜を過ぎた頃に井上亨之介は支度を終えた。
小部屋に白布を敷き詰め中央に切腹の座を拵えてある。
彼は座に就き、一間ほど離れて菊が向かい合い座る。
「そなたの前で腹を切りたくて、俺は殉死するのかもしれぬ。」
切腹刀を見ながら、ぽつりと彼はそう言った。
腹を寛げる。
袴の紐を押し下げて下腹充分に顕わにする。
さすがに緊張で肌が美しく紅潮していた。
『私に見せたくて・・・。』
菊はぼんやりとその言葉を考えていた。
切腹は武士の本懐と幼い頃から教えられている。
彼はその最も晴れやかな行為に今挑もうとしている。
それを見届けるのは妻としての務めと思えた。

「介錯がないゆえに見苦しいかもしれん。」
「その時は手をお貸し致しましょう。」
「頼む。」
彼は下腹にゆっくりと刃を滑らせた。
血は沸々と湧き垂れる。
「うむっ・・・うむぅぅぅーーー。」
筋肉の全てが痙攣し汗を噴いた。
切腹は浅く切るのが作法だった。
臓腑までは届かずとも八寸ほども傷口が開いて、それは充分な切り口だった。
刀を抜き出し、彼は前に屈んで苦しそうに息をしていた。
苦しむ顔を見たくなかったので、菊は顔を上げられなかった。
白い袴が血に染まっていく。
「菊・・・。」
呼ばれて顔を上げると、彼は何かを訴えるように彼女を見ていた。
血に塗れるのも構わずにじり寄り手を握る。
「ここにおります。」
「見てくれたか・・・。」
「お見事でございました。」
「まだ死ねぬな。」
「お楽に致しましょう。」
「血が逸る・・・。」
彼がそう言いながら笑いを浮かべたように見えた。
すぐには彼女はその意味がわからなかった。

翌日、彼は検死の後に病死とされた。
長年の忠義を賞でて主君の側に形見の品を葬ることを許された。
子供はなかったが養子をとって家の存続を認められた。
「十月後にそなたが子を産めばその子に継がせればよい。」
すべては暗黙に殉死と認めた扱いだった。

ふた七日を過ぎた頃、菊は月の障りを見た。
彼の最期の情を生かせなかったことを、彼女は位牌に詫びた。
明日が四十九日という日に、彼女は夫の元に旅立つことに決めた。
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by kikuryouran | 2012-06-17 04:30 | 女腹切り情景 | Comments(2)

お題

テーマを頂いたようなので少し考えてみます。
しばらくぶりですのでできるかどうかは分からない。
随分過激なものをご希望のようですが・・・。
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by kikuryouran | 2012-06-13 01:00 | Comments(4)