愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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 傷痍軍人夫婦心中

陸軍中尉であった夫は戦地から負傷して戻ってきた。彼は腰から下の機能を完全に失っていた。
「いっそ戦死したかったよ。」
申し訳なさそうに彼は言った。医者からは元の身体には戻らないと宣告された。彼は特進して退役し、私と二人の生活に入った。

その日、私はいつものように夫の下着を替えていた。陰部の清拭をしてやる。窓から差す明るい日差しの中で恥部を触られながら、彼は無表情に天井を見ていた。もう恥ずかしさにも慣れたように見えた。男性器を洗われながら彼がポツリと言った。
「もうお前を抱くこともできないな。」
「きっとまたできるようになるわ。」
私は無理に明るく言いながら丁寧にそれを拭いた。
「こんな体で生きたくはないよ。」
「死にたいの?だったら一緒に死んであげてもいいわよ。」
私は顔を見なかった。私の指は彼を握っている。萎えたままのそれは、もう欲望さえも失っているようだった。
「そうか一緒にか・・・。」
彼は少し嬉しそうに笑った。
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その夜彼はいつも隣室で寝ている私を呼んだ。
「ここで寝てくれないか。」
私は彼の傍らに横たわる。側で寝るのは久しぶりだった。
「こんな身体で、俺は最近恥夢を見る。」
「きっと良くなる兆しだわ。」
「見たいんだ。」
彼は恥ずかしそうに言った。少し考えてから、私は脱いで跪いてやる。私の淫部に手が伸びる。懐かしい感触が蘇えった。それは私が女であったことを思い出させた。私はしばらく愛撫してから陰茎を口に含んだ。それでもそれは変化の兆しを見せなかった。

私の身体は久しぶりに火照っていた。
「俺はもう駄目だ。」
「私はこうしていられるだけで幸せよ。」
並んで横たわり、横顔を見ながら手を握る。
「いっそ死にたかったよ。」
彼は淋しそうに言った。
「私は貴方が戻ってくれて嬉しいわ。」
「こんな身体でもか。」
「一緒に死ねるわ。」
私は彼の手を強く握った。
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それから私たちは愛し合うようになった。結合できない苛立ちから、彼は私に恥ずかしい痴態を要求した。しかし私はそれを拒まなかった。それを受け入れることが私の愛の証しだった。
私から恥ずかしい気持ちは失せて、彼の要求は過激なものにエスカレートしていった。しかしその努力も報われるず、私たちは燃焼できない欲望を持て余した。
そしてついに、彼はその要求をした。
「俺と一緒に死んでくれるか。」
私たちが結ばれるにはそれしかないと彼は言った。私にもそれは当然の要求に思えた。

彼が戦地にいる頃、私は戦死の知らせが届く不安に怯えていた。
ある夜、彼が私を呼びながら死んでいく夢を見た。目を覚ました私は暗闇の中で或る考えに捉われた。
『その時は私も死のう、彼の位牌の前で自決しよう。』
それが妻の務めであるように思えた。彼に殉ずる自分を思って女の芯が熱くなる。それを鎮めるために私は淫らな自慰をしなければならなかった。
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「俺は戦地にいる頃、お前が自決する夢を見た。」
彼は自分の位牌の前で自害する私を想像して自慰をしたと言った。
「俺はその時、死ぬことが怖くなくなったよ。」
同じ想像をして自分も淫らに慰めたと私も告白をした。
「あなたが死んだら・・、私はこうして・・・、きっと・・・。」
私は拳をお腹に這わした。
「こんな風に・・・。」
後を追う心算だったと私は言った。
「もう貴方と一緒に死ねるわ。」

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彼の上で私の指が導いた。すでに濡れている私は違和感なく彼を迎え入れる。私は全ての神経を集中させた。淫ら道を押し拡げながら、それはゆっくりと私の中心を目指した。奥まで届いてピッタリと納まる。私は優しく包んで確かめる。彼は昔のままに逞しく私を充たしてくれた。足りなかったモザイクがピッタリと埋められた。

それは至福の瞬間だった。私の中で彼が膨張していくのがわかる。愛を注がれる予感が私を熱くする。弾け散った衝撃が私を貫いて二つの肉体が一つに溶けた。

夢だったのかもしれない。しかしそれは生々しい現実感を伴っていた。彼はもう私だけのものだった。

「せめて腹を切らせてくれ。」
彼は、軍人らしく死にたいと言った。
数日後、彼に軍服を着せた。
彼を横たえ叫び声を上げないように口にハンカチを咥えさせる。上着を開きズボンの前を開けた。腹を充分露わにすると、白い下着から濃い叢が誘う。彼に口づけをして別れを告げた。
私は裸で彼の腰に跨った。彼の陰部と私の股間が重なる。きっと最期の瞬間貫かれる。私は思うだけで頭の中が真っ白になった。
握った短刀を彼のお腹にあてた。

私の躊躇いが浅い傷を付けた。振り上げて一気に刺した。真っ赤な血が噴き出して飛び散った。刃先にはらわたが絡みつくのがわかる。
「一緒に・・・逝くわ・・・。」
悶えている彼を感じながら私は自分のお腹に短刀を突き刺した。
その時、私たちは同じ痛みを共有していた。それは幸せで甘美な結合と思えた。
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by kikuryouran | 2008-10-26 04:14 | 心中情死 | Comments(0)

妖艶女切腹

切腹の座に着くと、女は落ち着いた目で前を見た。
「女の身に切腹賜りお礼申し上げます。」
「役儀により検視仕る。」
前に座った侍は厳しい顔で応えた。

夫が姦計に落ち詰め腹を切った。仇討ちは認められず、意趣を晴らして自訴をした。再度の吟味が行われ、夫の濡れ衣は晴れたが切腹を言い渡された。
「夫が待っておりましょう。」
切腹と聞いて女は満足そうに笑みを浮かべた。

二十歳半ば、藩内でも評判の美形であった。小太刀の腕も並みの男では敵わぬと聞いている。
所作に迷いなく、覚悟が察しられた
「お見苦しき身でございますれど・・・。」
帯を解き前を寛げると白い肌が露わになる。
潔くも隠さなかった。
春情を知るとわかる女盛りの身体であった。
見下ろしながら、確かめるように腹を揉み撫ぜた。
切腹刀を押し戴く。刃は冷たく非情な光を放つ。
介錯役の武士後ろに立つ。
肩越しに振り返って女が礼をした。
「お情けにて賜りし切腹、しばしお待ちを。」
「承知した、存分にいたされよ。」
安心したように頷いて、女はしばらく目を閉じた。
凍りつくような緊張に包まれた。
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腹を押し出し刃先を下腹に滑らせた。膚肉を裂いて血が滴る。
「うむうううー。」
呻きながら女は腹を切っていく。
「立派にお腹を・・・お腹を切って・・・。」
乳房震え腰尻が揺れた。
肉に押し戻される刃先を深く押し込む。
激痛にすべての筋肉が悲鳴を上げた。
血が白い衣に散る。
「あなた・・・私も今・・・。」
苦しげにも悩ましい声で女はつぶやいていた。
意識が朦朧として激痛が遠のく。
その時女は抱かれている夢を見た。女陰が潤い震えるのがわかる。
「ああああーーー。」
その叫びはまさしく女の猥ら声と聞こえた。
切腹刀を抱き込むように屈みこむ。
「介錯!」
鋭い声が響いて、女の首が落とされた。
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by kikuryouran | 2008-10-11 04:55 | 女腹切り情景 | Comments(2)