愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
プロフィールを見る

<   2008年 06月 ( 7 )   > この月の画像一覧

尻串刺し

娘を人質にさしだして同盟を結んでいた隣国が反旗を翻した。
「姫、そなたの命はいらぬそうな。」
「覚悟の上の人質じゃ。心のままにするがよい。」
「泣いて詫びるかと思えば、潔くも憎い物言い。尻串刺しにしてくれる。」
気丈な性質(たち)ながらまだ二十歳にもならぬ姫、さすがに顔を青ざめる。
「腹も切らせず串刺しとは情けを知らぬ仕置きぶり、武士(もののふ)の下にも置けぬ外道者奴。」
「我が肉槍にかかるを断った報いと知れ。」
「汝には過ぎた貞操(みさお)、槍にくれるが惜しくはない。」
言い放った顔は怒りに燃えた。

尻の谷間から細身の槍先を潜らせる。菊門を切り裂きはらわたを貫いて臓腑に至る。しごき回しながら絡みつき抗う肉を避けて、胃の腑から肺腑を貫き裂いてゆく。悶え苦しみは激しく、喉首を通って口元から刃先が突き出しても、急所を避けてまだ絶命には至らぬという。身体を貫かれながら苦しむ凄惨さは言語を絶する。

f0035462_17464554.jpg

城の奥庭に人質たちが集められ中央に姫が座らされた。死に衣装にも縛めはなく、扱いは丁寧であった。
「そなたの父は誓紙を出し、証しにそなたを差し出した。覚悟はあろう。」
「背いた上はどのようにお仕置き致されるともお恨みはございませぬ。」
「余の人質への見せしめもある、この場で尻串刺しにいたす。」
「ご存分にいたされよ。」
平然として姫が答える。脱がそうとして小者が着物に手をかけようとする。
「下がりゃ、手は借りぬ。」
自ら帯に手をかけて、肌着までも脱ぎ落とせば、白き雪の肌豊かな乳房、恥部を隠そうともせず潔く立った姿の美しさに、見守るものは皆息を呑んだ。

足を付けた太い丸太が運び込まれ、四つんばいに縛り付けられる。既に覚悟の様子で抗いもせず横たわる。黒き草叢の間から桃色の女陰が覗き、これから裂かれる菊花が尻の谷間に晒されている。人質達は我が身があの丸太に縛られる恐怖に震えた。男達はこれまで憧れていた美女のすべてを確かめ、股間が自然に猛るを知った。
「恥ずかしかろう、串刺してから磔柱に晒してやる。」
姫は唇を噛み恥ずかしさと恐怖に耐えていた。父を恨まなかった、死は人質になった時から覚悟していた。最期まで誇りを失わずに終わりたかった。名を汚してはならぬ。見苦しくも泣き叫ぶ姿だけは見せられぬと思った。
「姫、お覚悟。」
一人の武士が笑いながら目の前に細身の槍を差し出した。
「この槍が姫の操を頂戴いたす。」
鋭利に尖った先が非情に光る。菊の蕾がさすがに震える。
「果報な槍じゃ。味おうて入るがよいぞ。」
「気丈な姫じゃが、苦しゅうござるぞ。お泣きなされよ。叫べば苦しみが薄うなりましょう。恥ずかしくはござらぬ。」
「泣き叫ばせてみよ。妾(わらわ)は清和源氏の血を受けた者、見苦しゅうは死なぬ。」
驚く武士を睨みつけて目を瞑る。緊張に包まれて静かだった。彼女は決して叫ばぬと覚悟を決めた。神経が股間の一点に集中していた。

見守る者達の目は、美しく大きく張った尻の谷間に集中していた。
「姫、お覚悟。」
槍先がゆっくりと菊花の中心を裂いて侵入していく。真っ赤な血が滴り刃を伝った。
「うぐぐぐぅぅ・・・。」
身を捩って懸命に声を堪えた。失禁の尿が血を含んで噴き出し、女陰からも血が垂れた。それでも姫は叫ばなかった。細い刃は既に没して柄が入り始める。臓腑を裂いて腹の中程までも届いたのがわかった。
槍は急所を避けて進む。槍を使う者にはどの臓物を突き破ったか手応えでわかった。激しい苦痛に姫が悶えているのがわかる。これまでの者は狂ったように叫びながらすぐに気を失った。しかしこの姫は叫ばず槍を受け続けた。目の前の尻が血を噴きながら悶えていた。

喉元から刃先が口に突き出された。最後まで姫は叫ばず、しばらく痙攣して逝った。
しばらくは誰も口を開かなかった。
「お願いがござる。拙者、この姫に惚れ申した。」
その武士の願いは容れられた。
「佳い女であったな。」
お館様はそう言うと立ち上がった。
貫かれた姫は磔柱に縛り付けて晒され、その柱の根元で一人の武士が割腹して果てた。姫を刺し貫いた槍を使っていた武士だった。
[PR]
by kikuryouran | 2008-06-29 17:46 | 処刑 | Comments(0)

三回忌法要

頑爺こと木良山氏の三回忌法要が同好の者たちだけで執り行われた。集まったのは男女十人に満たなかったが、いずれもが心からその冥福を祈った。墓所での法要の時刻には雨が上がって椅子が並べられ、傍らの紫陽花が濡れて鮮やかな色を見せていた。
僧侶の読経が始まると、私は瞑目して故人との夢の世界に入っていった。

「供養の切腹をしていただきます。」
世話役の男に名指されて、肌着姿で前に進み出て座る。
「見事に果たして御覧に入れます。」
この日、法要の席で切腹したいと申し入れた。故人は女切腹に生涯を捧げ、参列し見守るのは同好の者ばかり。これほどの場所はないと思えた。腹切り刀は九寸五分拵えを外して、懐紙に巻き込み三方に載せられている。作法の通りに押し戴く。
f0035462_23212179.jpg


夢であるのはわかっていたが、墓所は黄泉への入口だった。読経は死への誘いと聞こえた。腹を揉み撫ぜて胸を張り腰を浮かす。突き立てた刃を握り締めてゆっくりと引きまわす。狂おしいほどの陶酔が襲った。膝に置いた指先が着物越しに秘所の萌えを探った。声を上げそうになるのをかろうじて堪えた。うっすらと目を開けると、周囲では荘厳な法要が行われている。瞑目してまた幻想の世界に入っていった。

温かいものが膝間を濡らす。それが血か淫水かはもうわからなかった。
「よう来てくれた。」
故人が笑っていた。
「お久しゅうございます。あの頃のように御介錯を・・・。」
腹を抉りながら言った。膝間を開いて女陰草叢を露わにしてやる。
「お願い・・・。」
エクスタシーの兆しを腰に感じて気が失せそうになる。久しぶりの快感が訪れようとしていた。

「気分が悪いの?」
隣の女に声をかけられて現実に引き戻された。
「すごい汗じゃない、大丈夫?」
「ありがとう。大丈夫よ。」
夏物の薄い着物の下はもうぐっしょりと濡れている。
「手習い?」
女が笑いながら小さな声で耳打ちした。彼女も切腹フェチなのはわかっている。まだ長い読経が続いていた。

「送るわ。」
法要が済んで、私を助手席に座らせて彼女は車を出した。
「凄かったわね。」
彼女は運転しながら言った。
「気がついていたの?」
「最初は気分が悪いのかと思ったわ。そしたら小さな声で介錯って聞こえたわ。」
「恥ずかしい。」
「いい供養よ。あの人もきっと喜んでいるわ。」
彼女は私の顔を見ながら笑った。
「介錯してあげる。いいわね。」
私に訊かずに彼女は道筋のホテルに車を入れた。庭の隅に紫陽花が咲いていた。
「きれいに咲いているわ。」
私はよろめきながら部屋まで歩いた。

彼女はネットの中で名前を知っているだけの人だった。私は切腹し、彼女は介錯して果てさせてくれた。
それは二人だけの切腹供養だった。
「きれいだったわ。」
快感の余韻に浸って放心している私を彼女はしばらく抱いていた。この人はきっと頑爺が乗り移っているのだと私は思った。
「彼は幸せね。」
彼女がポツリと呟いた。

ホテルから出ると彼女は駅まで送ってくれた。互いに名乗らなかった。
「また会えるかしら。」
きっともう会えないだろうと思いながら、私は笑って手を振った。
[PR]
by kikuryouran | 2008-06-25 23:21 | 女腹切り情景 | Comments(0)

奉公覚悟


「小夜、そなたに切腹を命じます。この場にて潔く果てますように。」
「承知仕りました。」
女は平然とした足取りで庭に下りた。
「見苦しくは御座いますが、御免くださいませ。」
女ばかりが見守る城の奥庭、腰元衣装の帯紐解き緩めて肌着姿になった。
「桔梗、介錯を。存分に致させよ。」
桔梗と呼ばれたのは女ながらも太刀打ちの上手(じょうず)、たすきを架けて小夜の後ろに立つと、側から太刀が差し出される。
「姫さまお声にて介錯仕ります。存分に致させよとのお言葉、よろしければお声をおかけなさいませ。」
「承知いたしました。お手を煩わせ申し訳御座いませぬ。」
身体を捻じって会釈をすると、前肌開いて膝を割る。形よく整うた乳房がこぼれ、白くも引き締まった下腹まで充分に押し開いて懐剣の鞘を払う。
「姫さま御意により、切腹仕ります。」
凛とした声音涼しく、整った顔立ち瞑目して胸元から下腹際までも撫で下ろした。頂に桃色の果実固く清らかに乳房微かに震えて、息づく窪み愛らしくも乙女の肌がおののきを感じさせた。刃の先一寸を残して、懐紙に巻き込まれた刃を握り締めて腰を浮かす。
「いざ!」
見詰める姫に会釈の後、勢い付けて突き立てる脇の壷。
「うむ、うむうううう。」
気合いとも呻きとも聞こえて、美しい顔が歪み、腰尻揺らせて引き回す臍の下辺り、切り後から白い肌を伝うすだれの血。桔梗は手馴れた様子で、介錯の太刀緩やかに垂らせてその機を覗う。
f0035462_22271010.jpg


小夜に落ち度があったわけではなかった。その日、姫さまの前で武家奉公の覚悟を問われた。
「覚悟はただ、女にても腹切る覚悟一つ。御意あればいつにても。」
しばらく顔を見ていた姫さまが切腹を命じたのであった。

小夜は腹一文字に切り裂いて抜き出した刃を、袖で拭い鞘に納めた。手をつき屈んで首を前に伸べる。
「お願い・・申します。」
苦しげに後ろへ声をかける。御殿髷に結い上げた髪少し乱れて、白くもたおやかな細首は汗を噴いて震えている。
「お覚悟!」
ゆっくりと振り上げた白刃が一閃して首を刎ねた。血が飛沫き首が飛んで、残された胴がしばらく痙攣して止んだ。
「覚悟、確かに見届けました。」
姫様は何事もなかったように席を立たれた。

「そのように理不尽な。」
次第を聞いて、小者が声を荒げた。
「いや、それでよい。武家奉公はかくのごとしじゃ。理は知らぬ、主に死に場所を与えられて死ぬる。それでよい、教えた通りようしたな。」
娘の亡骸を受け取って、初老の武士は小夜の首を愛おしそうに撫でた。
[PR]
by kikuryouran | 2008-06-18 22:28 | 女腹切り情景 | Comments(1)

不義の始末

「このような恥をさらしおって。」
「あなたには、女の気持ちはお分かりになりません。」
「覚悟はあるのだろうな。」
「私に死ねと言うの?」
「淫婦め!」
「・・・。」f0035462_19594036.jpg
[PR]
by kikuryouran | 2008-06-15 06:46 | 女腹切り情景 | Comments(0)

衆道殉死陰花散る

某日鍋島支藩を預かる鍋島直之が切腹を遂げた。最期を見届けて間を置かず、小姓山内京弥が追い腹を切った。立ち会うたのは近習役の武士であった。

「殿様お仕舞いなされた上は、殉死仕ります。」
「殉死と言われれば止めも出来ぬ、見事に義理を立てられよ。後の世までも名が残りましょう。」
「有難きお言葉なれど義理ゆえではございませぬ。恥ずかしき淫情断ち難きゆえの追い腹でございます。」
「君臣の契りよりも濃い恋情と言われるか。」
殿は三十路前、武家らしくも多感なお方であった。この頃、武士の衆道男色は公然と恥じるものではなかった。京弥は十六、城中知らぬ者なき美童、想いをかける男女も多くを数えた。
「心よりお慕い申しておりました。」
「衆道の情に殉じるか。それも士道であろう。」
京弥は、落ち着いた様子で脇差を懐紙に巻く。前肌押し開けば、まだ幼さを残す骨立ち、女とも見まがうほどの雪の肌。腰紐解き緩めて、白き下帯繁みまで押し下げれば、若衆の色香はここに極まると見えた。

『腹切りお供いたします。』
想いを凝らし、慰むように腹を撫で揉みしだいた。絞り閉じた陰花が疼く。あの方にすべてを捧げる、この腹を切って。衆道は命を捧げる契りであった。
一気に突き立てると、激痛が腰に広がる
「うぐうううう・・・。」
苦痛に歪む顔は艶かしく、悶える腰尻から淫靡の気が立ち昇る。
「殿を、殿をお慕い申して・・・。」
あとはもう言葉にはならなかった。
「うむううう・・・むうううう・・・。」
肉を震わせ切り割いてゆく。血が噴き赤き大輪を咲かせた。
f0035462_1610233.jpg

すでに刃は脇までも届いて、膝間は血に染まっている。
「お若いに見事な腹。介錯仕ろう。」
「ご無用に・・・。」
ゆっくりと抜き出した刃を胸元にあてがい、倒れ伏せば背までも通る。血の海に屈み伏して、しばらく背を震わせていたがやがて途絶えた。
「まさしく情に殉じた腹であった。よほどに熱く情を交わされたのであろう。」
恋情に男女の別なく、男色衆道が公然と世に容れられた頃であった。
義理ゆえの殉死にあらず、次の世までも継ぐ情愛に駆り立てられた切腹も多かったという。
[PR]
by kikuryouran | 2008-06-08 07:48 | 男色衆道 | Comments(0)
旗本屋敷の脇口から入り、振袖小姓に導かれて平四郎は奥庭に通された。三十路半ばと見える奥使いの女が待っていた。案内してきた小姓がそのまま控えている。
「そなたにこの刀の斬り試しを頼みたい。」
古賀平四郎は、渡された白木仮拵えの刀を抜いて刀身を検めた。
「試し斬りは拙者の生業(なりわい)、お断りの理由もないが。鍛えも見事、手にも馴染みますが見えぬほどの傷がござる。折れるやもしれませぬ。ご承知ならお引き受けするが。」
「試しなれば、それもいたしかたありませぬ。あれを斬ってもらいたい。」
女が目で示したところに、裸の女が土壇の上に寝かされている。

「当家召使いの者、故あって死罪を申し渡した。」
「生き胴をご所望か。」
古賀平四郎は、寝かされている女を見ながら言った。
「ならば離れていただこう。生き胴は血が飛びますゆえ。」
刀身に水をかけさせ、何度か素振りをくれて寝かされた女に近付いた。歳は二十歳ばかり、顔は細面で美形といえる。杭に手足を括り付けられ、秘所さえも露わに四肢を開かれて横たえられている。まだ幼さを感じさせて、乳房豊かで肉は薄い。よほどの折檻を受けたものか、髪は乱れて身体のあちこちに血が滲んでいるのがわかる。

女がおびえた目で見上げている。
上段に振りかぶった刀をゆっくり振り下ろして、間合いを計るように女の臍に刃をあてた。f0035462_155610.jpg
「女、そなたの胴は生きたまま二つに断ち割られる。惨いようだが苦しむことなく一太刀で終わる。」
「あなたさまは・・・。」
「古賀平四郎、祟(たた)るか。」
「あなた様にお恨みなどはございませぬ。その刀が恨めしゅうございます。」
見上げながら女が言った。離れた者には聞こえぬほどの小声であった。
「事情は知らぬが、この刀故の仕置きか。そなたの胴を断ってこの刀も折ってくれよう。それで成仏するがよい。」
「ありがとうございます。それで想い遺しはなく・・・。」
もう一度振り上げ、ここを切るというように柔らかい腹に刃を置いた。女の身体が震えて身悶えする。陰部の草叢が震えて失禁の尿が流れた。
「目を瞑っていよ。」
女が固く目を閉じた。腹が波うち震えるのを見ながら女の息を計った。振り上げて振り下ろしたのは見えなかった。女が息を吐ききった瞬間、光芒一閃して鈍い音と共に胴は腹から背まで断ち切られて二つに割れた。女は眼球が飛び出すほどに目を開き、口を開けて叫ぼうとしたが声にならなかった。血が噴き臓腑が一気に飛び散った。赤い血と腸(はらわた)が土壇の土手をうねうねと流れた。
腰を落として平四郎はしばらく動かなかった。ゆっくりと引いた刀の刃先五寸ほどが折れていた。

「折れましたが、切れ味は上、名刀でござった。」
血塗れて折れた刀を小姓に渡して、平四郎は手桶で手を洗う。
「古賀平四郎、何を話していた。」
「生き胴は祟ると申します。引導を渡しておりました。」
「わざと折ったか。」
「拙者は折れるやもしれぬと申したはず。」
「黙れ、あの業物でそなたの腕、折れるはずがあるまい。」
「折れたのは拙者の未熟、お代はいただかぬ。」
土壇で臓腑を撒き散らして、二つになった女に手を合わしながら言った。
折れるかもしれぬ、折れても構わぬというのは胴試しの常套言葉だった。しかし、折れた場合は試した者の未熟とされた。腕を恥じて、その場で折れた切っ先で腹を切った者もいた。
「未熟を恥じて腹を切るか。」
「刀を折る度に腹を切っては、試し斬りの生業(なりわい)が成り立ちませぬ。ご無礼申した。」
平四郎は平然とその場を離れた。
[PR]
by kikuryouran | 2008-06-05 01:54 | 平四郎 | Comments(0)

隠密吟味

藩目付の別邸は吟味屋敷になっている。
証拠があったわけではなかった。城中奥の下働きであった女を捕らえて二晩責めた。
「しぶとい女か吐きませぬ。」
取調べにあたった侍が困った顔で言った。
「随分と酷く調べたそうだな。」
「あまりに小癪な物言いゆえに、つい・・・。」
「しかたあるまい、忍びであれば簡単には吐かぬ。」
「間違いであったかもしれませぬ。」
「あれほど傷めて間違いではすまぬ。女を問うたか。」
暗に犯したかと訊いている。
「・・・。」
侍は下を向いて答えなかった。
「それでは、もう生かして戻すわけにもいくまい。」
「では・・・。」
「今宵、牢内に短刀でも入れてやれ。自害でもしてくれれば片が着く。逃げようとすれば斬れ。明日の朝まで何事もなければ、隠密であったとして首を刎ねよ。」
吟味方の武士は下がっていった。
奥向きからは、強い抗議がきていた。
「場合によっては奥への言い訳に、あの者に腹を切らせることになるかもしれぬな。」
隣の部屋で聞いていた武士が、頷きながら名を書き連ねた紙を差し出した。
「まだこの中にいるかもしれん。看視を怠るな。」
紙には五人の女の名が書かれていた。
f0035462_5555862.jpg

[PR]
by kikuryouran | 2008-06-01 05:56 | 処刑 | Comments(0)