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ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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愛と死の妄想

あなたを殺す妄想にとらわれるのです
血の中に横たわったあなたを見て、私はやっと安堵に包まれる
私はきっとあなたを愛しているのです、殺したいほどに

飼っていた小鳥を殺しました
私の手の中で気持ち良さそうに目を瞑った
彼はもう、逃げようと羽ばたきはしなかった

私はあなたと暮らしたいなんて思っていない
あなたの愛もきっと望んではいない
あなたを私だけのものにしたいだけなの

雪が降ったのよ
冷たくて暗くて明るいの
その中で眠ればあなたの夢を見られるでしょうか

お魚を三枚におろす時に想像してしまう
鶏をさばく時も
内臓を出しながら、私は自分のお腹を切っているのです

私はあなたのために死ねる
本気でそう思っています
すべてをあなたに捧げる幸せを感じながら私は死にたい

私を殺しに戻ってちょうだい
横たわって私はあなたにすべてを捧げるわ
あなたのその手で私の子宮を抉り出して欲しいの

安楽な死は望みません
あなたへの愛を確かめながら、苦しみもがいて死なせて欲しい
あなたのいないこの苦しさに比べれば、それはきっと甘美な思いです

お願いです、私と死んで下さい
あなたのペニスを切り取って、私もお腹を切って死ぬわ
恋物語の結末には相応しいと思いませんか

美しく死にたいと思ったことがありました
それは静かで安らかな死ではありませんでした
身を焦がす炎の中で、私はあなたと抱き合っていました

あなたが苦しまないように、私は一突きで楽にしてあげる
胸の中程から少し左下
私と一緒に死んでくれませんか

友人のお葬式の間中、あなたと一緒に死にたいと考えていました
お花と共に棺に入って
重なって焼かれる自分を思っていました
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by kikuryouran | 2008-03-29 17:38 | 平成夢譚 | Comments(0)

恥夢

夢の中で、あなたのペニスを頬張っていました
舌の先に縮れた陰毛が違和感を残しました
それからは同じ姿で寝ているのです

自慰する姿を見せてくれたことがあったわね
あなたのすべての筋肉が硬直して、白い飛沫が弧を描いて散った
あの瞬間のあなたの顔が好き

あなたの口に出せない性癖と陰部の黒子(ほくろ)
きっと私しか気付いていない
私なら満足させてあげるのに

きっと私のすべてがあなたのためにあるのです
この血も肉も魂も
男根の前に跪いて、私はすべてを捧げる誓いを立てるのです

あなたが望むなら、どんなことでもしてあげる
命さえも惜しくない
誰にも言えないことを、私にだけ言ってちょうだい

淫らという言葉が、今の私には近しく感じられる
貞淑という言葉は嫌いになった
女であることを、こんなに意識したことはなかったわ

あなたがいなくなってから、恥部を触るのが癖になった
指先は淫らな想いをかきたてる
私を思い出してあなたも触っていて欲しい

恥部を指で刺激して、私は高みに昇っていきます
女が自分の手で頂きに導く悲しさは、男の人にはきっとわからない
泣きながら、私をこんな淫らにしたあなたを憎むわ

きっともう私は狂っているのね
一日中、あなたの淫らな囁きが耳元で聞こえる
満ち足りた眠りに導けるのは、もうあなたしかいない
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by kikuryouran | 2008-03-28 12:41 | 平成夢譚 | Comments(0)

恋心


どれほどの悲しみも、時が忘れさせてくれるとあなたは言った
いつか、あなたに会えたら
例外もあるってあなたに教えてあげるわ

あなたは私に色々なことを教えてくれた
愛することの不思議さと喜びと悦楽と
そして会えなくなった今、辛さと苦しさを教えてくれているのかしら

あなたは今何をしているの?
通り過ぎる男達もあなたを忘れさせてはくれない
彼らは私の体に染み付いたあなたの匂いを感じ取ってしまう

恋しいのです
ただあなたを恋しい
根っこにあるのは淫らな想いとわかっています

恋愛ドラマで泣けるのです
陳腐な一つ一つのせりふに涙が止まらない
あなたと別れるまではこんなことなかったのに

お酒に弱くなりました
泣いてからんでしまうのです
あなたと呑んでいた時は、あんなに可愛いお酒だったのに

眠りたくないのです
永久にあなたに逢えなくなる気がするから
いつかあなたと逢うためだけに、私は生きている

会いたい、触れたい、抱かれたい
たった一度でいいの
抱き締めてもう離さない

言わなかったけど、あなたの腋臭が好きでした
少し汗をかくと甘酸っぱい匂いがしたわ
胸に抱かれていつもそっと顔を近づけていた

今来て、すぐにあらわれて
私を抱いて下さい
私をこんなにした責任をとってよ!
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by kikuryouran | 2008-03-27 03:52 | 平成夢譚 | Comments(0)

続 女諜報員の自決

 2 鉄砲腹

玄関の鍵はかかっていなかった。彼は迷わずに奥の部屋に向かった。
彼女は背を柱に預けて半身を立て、血の中に足を投げ出していた。腹は大きく割かれて乳房の脇に短剣が突き立っている。
「来てくれたのね。」
「苦しいだろう。」
「苦痛には慣れる身体みたい。なかなか死ねないものね。」
彼女は照れたように笑った。
「楽にしてやろう。」
彼は拳銃を取り出そうとしたが、彼女は微かに首を横に振った。
「少しお話してくれる?最期にあなたの声を聞いていたいの。」
もう聞き取るのがやっとの弱々しい声だった。
彼は窓から外に合図を送って、血に汚れるのも構わずに彼女の側に座り込んだ。
「これで俺が呼ぶまでは誰も来ない。」
彼女は時々痛みに顔を歪めた。
「苦しませたくはなかった。お前はそうは望まなかったようだ。切腹とはな。」
白い制服は血に染まっている。腹の傷は大きく開いて血を流し続けていた。

彼はしばらくの間彼女と共に任務に就いていた時があった。まだ慣れていない彼に、彼女はいろいろと教えてくれた。
「殺した後は血が騒ぐの。」
彼女は彼をベッドに誘った。
「これもあなたの仕事のうちよ。」
血を鎮めるためだと彼女は言った。

「触らせてくれる?」
彼女の目が意味を知らせて、彼はジッパーを下ろした。指の中でそれはすぐに硬度をもった。彼女の下着に彼も指を潜らせて見つめ合った。
『愛していたわ。』
彼女は唇だけで言った。もう声を出すことも苦しそうだった。
「俺には仕事じゃなかった。」
二人は唇を重ねてまたしばらく見つめ合った。指先が互いの気持ちを確かめていた。

彼女は彼に離れるように手で合図して傍らの拳銃をとった。それは小型のオートマチックで小口径の弾丸を数十発も連続して発射する。
彼女は銃杷を逆手に握って親指を引き金にかけた。腹の傷口に銃口をあてる。
『さようなら。』
両手で握り締めると連続して乾いた発射音が響いた。身体が何度も跳ねた。何発もの銃弾が子宮を裂いて股間に抜けた。肉片に砕かれた女陰がズボンを裂いて股間に飛び散った。全弾を撃ち尽くすまでそれは止まなかった。
背を立てたまま、彼女はがっくりと首を垂れた。腹は石榴(ざくろ)のように開いて、股間にぽっかりと穴があき血を流し続けた。
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by kikuryouran | 2008-03-24 09:29 | 女腹切り情景 | Comments(0)

女諜報員の自決

 1 切腹

「君には責任を取ってもらわなければならない。」
彼は窓から外を見ながら言った。
「自決しろと・・・。」
私はしばらく考えてから言った。
「辞めて済むはずがないのはわかっているだろう。」
「腹を切らせていただきます。」
「苦しいぞ。」
彼は振り向いて言った。
「女でも最期は軍人らしく・・・。」
しばらく間をおいて彼は目を逸らせた。
「朝までだ。」
「お世話になりました。」
私は最敬礼してから部屋を出た。

私は幾つかの裏の名前を持っている。何ヶ所ものアジトをめぐって証拠を消した。最後に住み慣れた町外れの一軒家に戻った。裏の顔は消してしまわなければならない。かねてから覚悟はあったのですぐに片付いた。
「後はもう自分を消すだけね。」
今度の任務は殺す相手が自分だというだけだった。

窓から外を見るとすでに見張られているのがわかる。無理に押し入ろうとすればわかる仕掛けもしてある。気付かれずに逃げる手立てもあったがもう使う心算はなかった。
青酸カリもある、拳銃も持っていた。湯船に浸かって腹を切ると言ったことを少し後悔していた。それが最も苦しい方法であることを知らないわけではなかった。凄惨な拷問や突然の理不尽な死を覚悟する日々を生きてきた。死ぬ前にこんなに静かな時を持てるなんて幸運なのかもしれなかった。死ぬ方法を選べるのは恵まれた最期かもしれないと考えた。束の間のまどろみの中で夢を見る。もう何も怖れるものはなかった。すべてから開放された。

壁の鏡に全身を写す。それこそが血に濡れた私の武器だった。派手な顔ではなかった。むしろどこにもある地味な顔立ちと思えた。整った乳房は小ぶりで豊かとは言えなかった。筋肉質の腹と張った尻、股間の草叢は濃く多い。取り立てて魅力がある身体とは見えなかったが、私を抱いた男達はすべてを差し出した、命さえも。

小さな下着だけを穿いて、素肌に白の軍服を着けた。紺の縁取りがあるそれは、身体の線にピッタリと沿った。私はこの軍服を着て死地に赴く自分を夢見て志願したのだった。自決は今自分のなすべきことだった。それは美しい死を約束してくれると思えた。
軍服を着て自決すれば、それは公の死となる。やはり切腹しかない。それこそが私の望んでいたことだと確信した。帽子を着けて敬礼する鏡の中の自分に、私は死を宣告した。
大げさに踏み込まれるのは好まない。私は玄関の鍵を外して奥の部屋に入った。

短剣と拳銃を傍らに置いて柱を背に座す。目を瞑って自分の切腹する姿を想像した。それは至福の陶酔に導いてくれた。
上着の釦を外し、ズボンの前を開く。胸乳から下腹までをあらわして下着も下げた。身体の芯から血が騒ぐ。宥めるように乳房を撫で下腹を揉んだ。指が下着に潜り込み、濡れているのを確かめて笑みが漏れた。その時既に大義はなく、血の底から湧き上がるエロスだけをを感じていた。

躊躇いはなかった。膝を割り、刃を抱え込むように突き入れた。予想を超えた激痛が背までも貫く。すべての筋肉が硬直し、全身から汗が噴いた。
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by kikuryouran | 2008-03-22 22:16 | 女腹切り情景 | Comments(0)

塔子切腹


白い布を部屋の中央に敷いた。短刀は護身と覚悟のために肌身に着けていたものだ。刃先を残して手ぬぐいで幾重にも巻いた。死に衣装は白腰布に白単衣のみ。裾乱れて見苦しかろうと、立派に切腹を遂げるために塔子は膝を縛らなかった。
彼女は神に身を捧げて国の安寧を祈り、国に殉じて切腹する。
神官の家に生まれて巫女として神に仕えた。国難に際してこの身に換えてと祈った。祈り瞑想している時に切腹する自分を夢に見て、それが神の御意志と直感した。腹切り身を捧げるのが自分の責務と思えた。迷いはなかった。遺書を書いてその意志を残した。

春浅き早朝、まだ二十歳にならぬ肌を一糸纏わず滝に打たせ身を清めた。形良い乳房、細い腰、むっちりと膨らんだ尻、しなやかに伸びた脚、漆黒のデルタ。十四で初潮を見て、今は完璧な女の肢体になっていた。美しさの頂点で神の元に召される幸せを感じた。その美しさのまま悠久の時を生きる予感に酔った。

逆手に握る刃が重く頼もしい。膝割り腰紐押し下げて前襟大きく寛げる。張り詰めた空気に包まれて瞑目し、切り割く腹を確かめるように何度も撫ぜ揉んだ。
もう外は明るさを増し、小鳥のさえずる声が聞こえる。それは祝福の調べと聞こえた。
刃先を迎えるように腹を押し出す。両手で握る刃に力を込めた。
「うむむむうううう・・・・。」
思わず呻く声が漏れた。激痛が襲う。整った顔が苦痛に歪んで長い髪が揺れた。

下腹を割くと腰から下は血に染まった。抜き出した刃を握ったまま膝に手を置いて彼女は崩れなかった。しばらく祈りの言葉を口ずさんだ。流れ出す血が意識を朦朧とさせていく。最後まで我が手で遂げなければならないと思った。逆立てた刃に胸を預ける。
「この身を捧げ・・・。」
前に屈むと刃先が乳房の谷間に沈んでいくのがわかった。それは甘美な痛みだった。膝が崩れて横たわる。背が悶え足がもがいて裾が乱れた。

身体中の血が流れ出していた。血の中でのたうつ自分がいた。肉体から力が抜けていく。静けさに包まれて彼女は横たわった。明るい光に吸い上げられていく。苦しみはなかった。成し遂げた喜びだけが魂を充たしていた。

発見されたのはもう午(ひる)に近かった。
「まだ息があるぞ。」
「胸を突いたが急所を外れたようだ。」
「しかし、これほどに血を流しては助かるまい。」
腹の傷は広いが浅い。胸の傷は深いが急所を外れていた。
「覚悟を思えば手当ては望むまい。」
その日の夕方、人々が見守る中で塔子は眠るように息をひきとった。誰もが彼女の死を悲しまなかった。その気高い想いと、見事に遂げた切腹に憧れさえ覚えた。

「美しい人だわ。」
血に濡れた着物を脱がせ、身体を拭きながら女がいった。
「満足そうだね。」
手伝いながら男が言う。
「こんな風に死にたいと思った時があったわ。」
彼女は傷を縫い血にまみれた身体を拭った。脚を開かせて股間を拭いた。
「濡れてる。生きているようだわ。」
「まだ温かい。きっと幸せな最期だったんだろう。」
男が指を差し込んで意味ありげに笑った。
清拭されて横たわる塔子は美しかった。腹と胸の傷は無惨に見えたが、彼女の想いをあらわしているように思えた。整った顔は満足気に微笑んでいるようだった。
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by kikuryouran | 2008-03-15 12:46 | 生贄 | Comments(0)

姫の介錯

その日、姫が庭に出られると一人の若者が待っていた。
「姫様、拙者に切腹賜りませ。」
「なにゆえそなたに腹を切らせねばならぬのじゃ。」
「畏れ多くも姫に懸想をかけました。想いを断とうとして断てませぬ。御前にて腹を切りとうございます。」
若者は手をついたまま顔を上げた。
「懸想とは無礼な。なれどその命は預かるゆえ、ご奉公に励むがよい。」
しばらく見下ろしてから諭すように言って、姫は胸の懐剣を若者に与えた。
姫とは時の執権北条高時の娘沙耶であった。甘い言葉で近付く者も多い。姫はその若者が何者かを知らなかった。その若者の存在さえもそのまま忘れた。

それから一年の後、鎌倉北条が滅亡する時を迎えた。後世暗愚暴君ともいわれる北条高時だが、彼に殉じて自害切腹した者は七百名とも八百名とも伝えられている。
姫の館にも敵が迫って、守る者は少なかった。
「お父上さまは既にご生害なされた。」
「姫様にも、お心静かにご自害なされますように。」
小者下女は落とさせた。共に死ぬ覚悟の者ばかりが残って門を閉ざした。

沙耶姫は奥の座敷に入った。次の間には一人の女が見守り、残る者は別間に下がった。
「姫さまが無事お仕舞いの後、私どもは館に火を放ちお後を追わせていただきます。」
女は三十路半ばとみえる落ち着いた物言いであった。姫は部屋の中央に座して頷いた。
若い武士が短刀を前に置いて庭に控えた。
「御前にて果てるために参上いたしました。」
しばらく姫は何者かと見ていた。
「おう、あの時の者か。」
懐剣に見覚えがあった。若者は頼もしく、心強く思えた。
「ご生害と承ります。お供のお許しを賜りますように。」
「供を許します。」
「ありがたき幸せ。」
見守る女に姫が声をかける。
「私は腹を切ります。この者に介錯致させよ。」
「そなたに介錯を申し付けられた。」
女が若者に向かって言った。
「そなたの身分には過ぎたお役目なれどご所望じゃ、お受けするがよい。」
「承知仕った。」
若者が座敷に上がるを許されて姫の傍らに控えた。介錯といってもそれは死ぬる介助というほどの意味だった。この頃はまだ自害の作法や介錯の方法は定まっていなかった。
沙耶姫は十六歳、幼い頃から男勝りであった。
抜き出した懐剣を前に置いて帯を解く。肌白く、胸の果実はまだ桃色の初々しさだった。高貴に育った者は、召し使う者に肌を見られることに抵抗がないという。諸肌までも脱ぎ落として下腹大きく露わにした。
「そなた、まだ名を聞いておらぬ。」
「伊豆白田の五郎と申します。」
沙耶姫の母の実家がある所だった。彼はそこの下人であった。歳は二十歳になる。身分違いの恋情ながら懐剣を賜い、姫の御前で死ぬと思い定めていた。

「どのように切ればよかろう。」
何度も柔らかい腹を探りながら姫が顔を上げた。
「ならば拙者が介添え申す。ご無礼仕る。」
彼は後ろで胡座を組み、膝間に姫の尻を挟んで懐剣に手を添えた。片手は支えるように胸を抱く。
見守る女が止めようとする。
「かまわぬ、腹切る手を借りるばかりじゃ。」
姫の言葉に女は座に控えた。
「お苦しみはひと時、お堪えなされ。」
彼は姫の腹に刃を滑らせる。
「五郎、さほどに苦しくはないものじゃな。」
男の息が首筋にかかる。尻の谷間を突き上げるものを感じた。女の芯が熱くなり裾が乱れる。
「こういうものか。」
これが話に聞いていた春情かとおぼろげに姫は気付いた。

五郎は後ろから抱えて姫の悶えを胸で受けた。髪の匂いが鼻孔をくすぐる。喘ぐ声が悩ましかった。淫ら心が目を覚ます。恋焦がれた姫であった。あれほど夢に見た姫を抱いている。彼はもう血が猛るのを抑えられなかった。男の根が勃ち柔らかい尻を突いた。

女は息を呑んで見守っていた。
まさしく覚えある男女の交わる姿と見えた。手を添えられた懐剣を握り締め、姫は腹を切っていた。白い肌が血で染まる。男の腕が胸を抱く。姫が身悶えていた。
「うむうぅぅ、ぁぁぁぁ・・・。」
声は苦悶とも女の春の喘ぎとも聞こえた。男の膝で尻揺らし、裾乱している姫はこの上なく美しいと見えた。胸の谷間に刃先をあてて、まさに最期を迎えようとしていた。
「突け!・・深く!・・」
姫が叫んだ。尻突き出して前に屈む。男が抱き包むように後ろから覆いかぶさる。重なった腰がしばらく揺れていた。

「無礼なれどもよう致した。礼を言う。」
姫を横たえ、奥壷が潤っているのを確かめて女が嬉しそうに言った。
「未通なれど、せめて最期に春を御覧になられた。」
男はまだ呆然と座り込んでいた。
「白田の五郎、もうそなた一人がお側で腹切るがよい。我らは別間にて自害する。」
女は意味ありげな笑みを浮かべて部屋を出て行った。

横たわる姫を見ながら彼はまだ夢をみているような気持ちだった。俺は北条の姫をこの腕に抱いた。顔に飛んだ血を拭いてやる。笑みを浮かべて姫は眠っているように見えた。二人だけに残したのはあの女の情けであろう。離れた部屋から女たちが自害する声が聞こえる。あの女も腹を切ったろうか。火を放ったか戸の隙間からゆっくりと煙が漏れ始めた。
彼は賜った懐剣抜き出し刃先を腹に押しあてた。
「姫さま・・・。」
逆立てた刃にのしかかって腹に突きこむ。激痛が走る。力を込めて切り割いた。

姫は横たわって待っていた。白い脚が開かれて、縮れた草の間から濡れた肉洞が覗く。侵入させると襞が包み迎えた。身体を重ねる。唇を吸い、目を合わしながらゆっくりと奥まで進んだ。互いの陰部が触れ合うのがわかる。
「ぁぁ・・・・ぁぁぁ・・・。もっと深く・・・突け・・・。」
根元まで突き入れる。絡み合い一つになった。二人を温かい光が包んだ。
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by kikuryouran | 2008-03-12 03:57 | 心中情死 | Comments(0)

生贄の秘薬

遠い昔、まだ神が信じられていた頃、生贄になれば神の元で永遠の命を得られると信じられていた。或る国で王が神に生贄を捧げる誓いを立てた。国中から最も美しい女が選ばれ、彼女は喜んでその栄誉を受けた。
一人の若者が女の僕となって共に死ぬことを命ぜられた。それもまた名誉な役目であった。
「そなた達は、永遠に神の元でお仕えするであろう。」
王は重々しく言った。跪いて二人はありがたくその言葉を受けた。

宮殿の奥に祭壇が作られ、その前に大きな台が拵えられた。高貴な人々が見守る中を、二人はゆっくりと階段を登っていった。
台の上に待っていた神官は女を祝福してから言った。
「そなたの命を神に捧げて、この者もまたここで果てる。」
台の上には二人だけが残された。
女は着けていた衣を脱がされ、横たわり目を閉じた。白い肌は柔らかく乳房形良く、腰締まり尻の膨らみは大きい。両脚がしなやかに伸びて、股間の繁みは柔らかい春の草を思わせた。
男が傍らに跪いて口移しに芳醇な液体を女に飲ませる。それは気の昂ぶりを促し苦痛を和らげる秘薬であった。
「これよりあなた様と交わります。神と感応なされましょう。」
若者もまたすべてを脱いで女に重なった。若い筋肉は逞しく柔らかく、充分に硬度をもった男の徴(しるし)を女の指が確かめた。

男と女が結合して得られるエクスタシーは神との感応と彼らは考えていた。それは神に近付く道と思われた。極まりの中で命を断たれれば神の元へ行けると信じた。若者はその高みに導くのが役目だった。彼は愛技のすべてを学んでいた。

巧みな愛撫に女のすべてが開放されていった。秘薬の効き目もあって現身(うつしみ)が夢に入っていく。ゆっくりと彼が侵入してくるのがわかった。
女の脚が男の腰に絡みつく。陽根は奥まで貫き、濡れた女陰は温かく迎え入れた。肉体のすべてが結ばれるために機能していた。陰と陽が完全に結ばれて一つになった。美しい肉体が絡み合うそれは神の交接と思えた。
女が声を上げ続けた。身体を入れ替えながら幾つもの形で交わった。やがて女が一段と大きな叫びを上げて気を失った。
若者がナイフをとって女の股間を抉る。女はまだ若者の男根に貫かれていると思って歓喜の叫びを上げた。女陰は奥から抉り取られて皿に盛られた。秘薬の効果で女は苦しみを感じなかった。胸を裂くとまだ心臓が鼓動を続けている。
「神の元へ。」
彼が心臓を取り出すと彼女は動かなくなった。

「あの若者の手並みは見事だな。」
「ここまで仕込むのに数十人の女を死なせました。」
王様の側で神官が答えた。
「この後、自らの手で陰茎を切り取って祭壇に供え、華々しく自決するように命じております。」
「そのようなことができるのか。」
「あの秘薬を飲めば・・・。」
男は萎えず、傷ついても痛みを感じぬと彼は説明した。

若者は切り取った女の首を上段に置き、取り出した心臓と抉り取った陰部を祭壇に供えた。
ナイフを握って片膝立ちになる。股間から見事に屹立している自分の陰茎と陰嚢を切り取り女陰の横に供えた。周囲の縮れ毛と共に大きく切り取られた二つの性器はまだ息づいているように見えた。ヴァギナは淫水を吐き続けペニスは萎えなかった。

彼は満足そうな笑みを浮かべてゆっくりと腹を撫ぜた。左脇から臍の下辺りを大きく切った。筋肉の盛り上がった腹が割かれてはらわたが覗く。胸元から股間まで切り裂くと十字に腹が割れて臓腑のすべてが溢れ出た。さすがに苦痛に顔を歪める。
「神の元へ・・・。」
彼はまだ死ねなかった。自分の胸を切り開いて、痙攣しながらゆっくりと刃を心臓に食い込ませた。

「お気に召しましたか。」
「気に入った。毎年この日を生贄の日にする。」
「祭礼の日にするのでございますな。」
「形ばかりでは神をたばかることになる。美しい生贄を毎年用意せねばならぬ。」
「それは神もお喜びになりましょう。」
また多くの若者に死んでもらわねばならぬと神官は思った。美しい女と精強く逞しい若者をまた探さねばならぬ。若者を仕込むのに何十人何百人もの女に死んでもらわねばなるまい。
神官は祭壇の前に進んで、切り取った若者の首を供えた。その時、供えられていた男根が宙に大きな弧を描いて何度も白濁した精を吐いた。

           了
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by kikuryouran | 2008-03-06 10:49 | 生贄 | Comments(0)