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by kikuryouran
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2015年 10月 08日 ( 1 )

幸せな朝の気配


この世で添えぬのなら、いっそ死のうと二人は決めた。
覚悟を確かめ合い、何度も愛し合って眠ってしまった。
女が目を覚ますと、男はまだ眠っていた。
彼女はキッチンに立って、彼のために食事の支度を始めた。
男は心地良い音と匂いで目を覚ました。
幸せな朝の気配を聞きながら、死にたくないと彼は思った。


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by kikuryouran | 2015-10-08 02:00 | 心中情死 | Comments(0)