愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

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by kikuryouran
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2015年 10月 05日 ( 1 )

死とエロスの交錯


彼は延命治療を望まず、最期の数日を私と二人だけで過ごした。
死がエロスと交錯して、そこでは淫らな欲望も当然の欲求だった。
私は彼の全ての要求を拒まなかった。
彼は私を愛しながら死にたいと言った。
薬で勃ったそれで、私と交わったまま彼は逝った。
泣きながら私は、いつまでも彼を包んではなさなかった。


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by kikuryouran | 2015-10-05 00:28 | 平成夢譚 | Comments(0)