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by kikuryouran
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2015年 08月 29日 ( 1 )

安らかな時間


彼は若い女の首に手をかけて絞め続けた。
冷静になった彼の前に、裸の女が横たわっていた。
結局彼に残ったのはその美しい死体だけだった。
夜が明けるまでの数時間、彼女を見てぼんやりと過ごした。
それは彼の人生で、最も安らかな時間に思えた。
彼は律儀に服装を整えて、三十メートル下の道路にダイブした。

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by kikuryouran | 2015-08-29 03:10 | 心中情死 | Comments(0)