愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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2015年 08月 25日 ( 2 )

筆おろしの女


彼は最初、不安気に私の中に入ってきた。
二度目はもう迷わずに私を犯し始める。
彼はまだ自分の本能をコントロールできなかった。
私は彼の荒れ狂う欲情を優しく受け止めてやった。
何人もの男を知っている私にも、それは新鮮な感動だった。
お筆をおろしてあげれば、少年が男に脱皮する瞬間に立ち合うことができる。

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by kikuryouran | 2015-08-25 17:21 | 平成夢譚 | Comments(0)

プロの仕事


初めての日は、お客は取らなくていいからと、隣の部屋から佳代さんの仕事を見せられました。
佳代さんはこの道三十年のベテランで、もう恥ずかしくもないよと笑っていました。
あの人は、仕事の時は驚くほど若く見えるんです。
私が見たのは五人ほどだったけど、お客さんはみんな良い顔で帰っていきました。
仕事だと割り切ってみるとイヤラシイとも思わなかったですね。
あの時の経験が私にこの仕事を続けさせたのかもしれません。

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by kikuryouran | 2015-08-25 05:55 | 平成夢譚 | Comments(0)