愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
プロフィールを見る

2015年 08月 08日 ( 1 )

女の先腹

女は名残惜しげに男を送り出した。
男は立派に本懐を遂げ、覚悟の通り死罪を受けた。
磔柱の上で、前夜女が自害したと男は教えられた。
「女ながらも見事な切腹であった、そなたを待っていよう。」
「抱き心地は良いが気の強い女、次の世でも俺は頭が上がるまい。」
女の身体を思い出して、男は満足気に微笑んだ。

[PR]
by kikuryouran | 2015-08-08 09:24 | 処刑 | Comments(0)