愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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2015年 08月 05日 ( 2 )

情事の始末


愛しているわと叫びながら、女は男の身体を刺し続けた。
緊張の糸が切れて女は気を失い、気がつくと男は血まみれでもう動かなかった。
返り血を洗い流して、強い酒を飲みながら死んだ男をしばらく眺めていた。
大した男でもなかったけれど、あんな別れ方は女のプライドが許さなかった。
逃げる心算も自首する心算もなかった。
下着姿で、女は短刀を自分のお腹に突き立てた。

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by kikuryouran | 2015-08-05 18:08 | 心中情死 | Comments(0)

叢(くさむら)の唇

初めての僕を、彼女は隠れた唇まで導いてくれた。
心地良い襞の温もりに,僕はあっけなく逝ってしまう。
「さあ、今度は君が上になるのよ。」
上になって挿入する前に、彼女は優しく愛撫することを教えてくれた。
彼女の中で僕は何度も放出を果たした。
感謝の気持ちを込めて、僕は甘酸っぱいその唇に口付けをさせてもらった。

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by kikuryouran | 2015-08-05 03:06 | 平成夢譚 | Comments(0)