愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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2015年 07月 26日 ( 2 )

小姓殉死

齢は三十前の若さ、青年大名らしく潔い切腹の決断だった。
「共に死ぬるか。」
後ろに控える側小姓に声をかける。
喜一郎はまだ十四才、今日が初の出仕であった。
「お供仕ります。」
彼は主君と共に死ねる幸運に感謝した。

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by kikuryouran | 2015-07-26 21:50 | 美しい少年 | Comments(0)

側室の殉死


藩主が亡くなると、側室たちは出家して菩提を弔わねばならなかった。
「妾(わらわ)は殉死します。」
死ぬまで寺に籠るより、彼女はいっそ最期を飾りたいと思った。
女でも殉死となれば切腹が定法、見事に腹を切り、女は藩主の傍らに葬られた。
殉死は公儀のご法度ながら、女は構い無しの御沙汰が下った。
それからは、藩主の側室は殉死することになった。

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by kikuryouran | 2015-07-26 01:45 | 女腹切り情景 | Comments(0)