愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
プロフィールを見る

妖艶女切腹

切腹の座に着くと、女は落ち着いた目で前を見た。
「女の身に切腹賜りお礼申し上げます。」
「役儀により検視仕る。」
前に座った侍は厳しい顔で応えた。

夫が姦計に落ち詰め腹を切った。仇討ちは認められず、意趣を晴らして自訴をした。再度の吟味が行われ、夫の濡れ衣は晴れたが切腹を言い渡された。
「夫が待っておりましょう。」
切腹と聞いて女は満足そうに笑みを浮かべた。

二十歳半ば、藩内でも評判の美形であった。小太刀の腕も並みの男では敵わぬと聞いている。
所作に迷いなく、覚悟が察しられた
「お見苦しき身でございますれど・・・。」
帯を解き前を寛げると白い肌が露わになる。
潔くも隠さなかった。
春情を知るとわかる女盛りの身体であった。
見下ろしながら、確かめるように腹を揉み撫ぜた。
切腹刀を押し戴く。刃は冷たく非情な光を放つ。
介錯役の武士後ろに立つ。
肩越しに振り返って女が礼をした。
「お情けにて賜りし切腹、しばしお待ちを。」
「承知した、存分にいたされよ。」
安心したように頷いて、女はしばらく目を閉じた。
凍りつくような緊張に包まれた。
f0035462_4554411.jpg


腹を押し出し刃先を下腹に滑らせた。膚肉を裂いて血が滴る。
「うむうううー。」
呻きながら女は腹を切っていく。
「立派にお腹を・・・お腹を切って・・・。」
乳房震え腰尻が揺れた。
肉に押し戻される刃先を深く押し込む。
激痛にすべての筋肉が悲鳴を上げた。
血が白い衣に散る。
「あなた・・・私も今・・・。」
苦しげにも悩ましい声で女はつぶやいていた。
意識が朦朧として激痛が遠のく。
その時女は抱かれている夢を見た。女陰が潤い震えるのがわかる。
「ああああーーー。」
その叫びはまさしく女の猥ら声と聞こえた。
切腹刀を抱き込むように屈みこむ。
「介錯!」
鋭い声が響いて、女の首が落とされた。
[PR]
Commented by 0027 at 2010-01-04 17:53 x
きれいな文章ですね。この筋立てで早乙女宏美さんが切腹して果てる映像があればと思います。
Commented by soruto at 2011-01-01 10:35 x
 kikuさま、あけましておめでとうございます。。

 お忙しいようですね、お元気でしょうか?

こちらの作品、時ある毎に読み替えして楽しんでおりま 
す。また、再開されると思い楽しみにしております。

では・・・・また・・・。。                        
by kikuryouran | 2008-10-11 04:55 | 女腹切り情景 | Comments(2)