愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

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by kikuryouran
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スクール水着の切腹 3


干してあったスクール水着を二人は着けた。まだ乾いていない水着は身体にピッタリと吸い付いた。
「私は前に紺のスクール水着がダサイと言ったことがあるの。そしたらコーチに叱られたわ。これはお前の戦闘服だってね。今日は戦いに敗れた武士の心境だわ。」
向かい合わせに座ってレイコが言った。彼女は二つ折りの剃刀を前に置いた。理髪店などで使っているものだ。
「この水着でお腹を切るわ。見ているのよ、これが競泳者の切腹よ。」
飾り気のないスクール水着が晴れがましく感じられた。俯いて指で布の重なりを避けながら水着のお腹に刃先をあてた。濡れた水着は力を入れないと切れなかった。刃を潜らせて切り裂くと、紺の水着が開いて下から白い肌があらわれた。右の脇まで切り裂いて剃刀を握りなおす。股間を包む布を切り取って、恥部の繁みを露わにした。
「美希、私の恥ずかしいところを剃ってちょうだい。」
剃刀を差し出してレイコが言った。
「私に罰を与えるのよ。」
躊躇う美希に厳しく言って、脚を大きく広げて横たわった。鍛えられた脚の間に恥部が開かれた。
「こんなところまで見られて恥ずかしいわ。でも、私は罰を受けなければならないの。」
易しく諭すような口調だった。
「私にはもう泳ぐ事は遊びじゃないの。世界に挑戦する命を懸けた闘いなのよ。負ければ切腹するか、死ぬほどの罰を受ける覚悟で泳がなければならないの。今日の私はそれをきっと忘れていたんだわ。」
自分に言い聞かせるようにレイコは話していた。
「私の身体に思い出させてちょうだい。」
レイコは処刑されるように両腕を広げて目を瞑った。

この人はこれほどの覚悟で泳いでいる。美希は自分の弱さを思い知らされた気がした。この人はきっと私にそれを教えようとしているのだと思った。後輩にこんな姿を見せる辛さを思って、もう顔を見なかった。黙って剃刀を手に取った。
ゾリゾリと音をたてながら、下腹の際から縮れた毛を剃っていく。白い恥丘が露わになる。指を添えて女性器の周囲を剃った。刃をあてられる度に身体を震わせて、レイコが恥ずかしさに耐えているのがわかった。
尻の谷間を指で広げる。後ろの穴の周りまで剃られたレイコは涙を浮かべていた。
「以前、厳しい合宿に参加したことがあるの。ノルマのタイムを出せなくて、みんなの前で同じ罰を受けたわ。あなたにはこんな姿を見られたくなかった。」
思い出すように彼女は言った。
「聞いたことはあるけど、本当にあるんですね。」
「恥ずかしくて悔しかったわ。負けた悔しさをこの恥ずかしさが忘れさせない。きっとそれが私をここまでこさせた。」
レイコはオリンピックの候補選手にまでなっていた。
「今日のタイムは自分が自分を許せないほどひどかったわ。」
まだ胸を隠している水着を引き千切って、悔しそうに放り投げた。
「美希、あなたはそこまでしなくていいのよ。水着のお腹を切るだけで。」
「先輩、私も同じ罰を受けます。」
美希は顔を上げてきっぱり言った。
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by kikuryouran | 2007-10-25 09:23 | 平成夢譚 | Comments(0)