愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

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by kikuryouran
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美少年の生贄(いけにえ)

「此の度の祭礼にはそなたが選ばれました。」
「有難くお受け致します。」
御使者の言葉に、碧い目の少年は喜びをあらわして答えた。
十五年に一度の大祭には少年の人身御供が供される。彼は前の大祭の年に生まれていた。

女王様の前に進み出て少年は恭(うやうや)しく礼をした。
「この身を捧げられる栄誉を賜りました。お礼申し上げます。」
「大役大儀です。」
優しい笑みを浮かべて女王様は答えられた。
「立ってその美しい姿を見せよ。」
数人の侍女が少年の衣服を脱がせた。
恥ずかしそうに陰部を手で隠して立つと、顔が赤らみ白磁のごとき肌が全身ピンクに染まった。
「恥ずかしがらずともよい。隠さず顔を上げよ。」
手を外して正面を向かされた。性器は金色の恥毛から垂れて、華奢な身体に男の逞しさを感じさせた。
「頼みましたよ。」
しばらく眺めて女王様が手を差し出すと、少年は跪いてその手に唇を付けた。

司祭も首を討つ剣士も若く美しい女だった。三人は祭壇までの長い階段を昇っていった。
少年はすべてを脱ぎ、司祭に見守られて両膝をついた。彼は勃起し、天に向かってその雄大な男性器を握った。
「祈りを捧げてお放ちなさい。私も共に祈りを捧げましょう。」
女剣士が後ろに立って剣を抜いた。
「大地にその種を降り注がせよ。」
女司祭が指を添えて祝福の祈りを捧げた。
彼の手がゆっくりとしごき始めて、やがて早くなる。苦しげにも至福の表情を浮かべ、少年は身体を強張らせて放った。その瞬間、剣が煌いて彼の首は血を噴きながら宙に舞った。

首のない身体は横たえられ、握られたままのペニスは萎えずに天を衝いた。肩口に置かれた首は美しく満足げに微笑んでいた。
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by kikuryouran | 2007-09-26 03:23 | 生贄 | Comments(0)