愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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(続)買われた女

私は全裸で壁を背に立たされていた。
「お姉さん、きれいだよ。」
前に立つ少年も裸だった。勃起したペニスを私の下腹にあてて体を押し付けてきた。私たちは目を逸らさずしばらく見詰め合っていた。すぐ側で見る彼の顔はあどけなく美しい目をしていた。
「あなたになら殺されてもいい。」
「僕はお姉さんのブログを前から読んでいて好きだった。自分を売るって書き込まれたのを見て絶対買おうと思った。お姉さんに初めての人になってもらおうと決めたんだ。」
彼は私の乳房に手を伸ばし、身体に指を這わしながら跪いた。私は彼の頭を優しく撫でてやる。彼は私の陰部に口を付けていた。私は脚を少し開いてやった。
「会うまでどんな人か心配だったよ、僕はいろんな想像をしながら何度も自慰をした。思っていた通りの優しいお姉さんで嬉しかった。」
「私もどんな人かと思ってた。こんなに若いのは意外だったけど、君のような人でよかったわ。私をどうして殺すの?」
「愛しているから・・・、この手で殺してあげたいと思った。」
立ったままお腹を裂かれるのを想像して、激しく萌える自分を感じて私は膝が震えた。
「こんなに濡れるんだね。」
彼は音を立てて私の淫水を吸った。

私のブログは死と萌えの妄想に満たされていた。彼は私を愛しているから殺したいと言う。愛するから殺すという理不尽とも思える論理が、私には理解できる気がした。死こそは愛の究極の証しに違いない。

立ち上がった彼の手にはナイフが握られていた。刃先が私のお腹にあてられた。チクリとした痛みを感じて、私は背中を壁にあてて目を瞑った。
「いいね。」
「うん。」
私は微笑みながら頷いた。彼が体を押し付けてくると膚にゆっくりとナイフが食い込んでくるのがわかる。目を開けると彼の顔が近付いてくる。私は背中を壁に押し付けられ、私たちが口を合わせた時、点だけだった痛覚がお腹全体に広がってプツッと音がしたと思った。彼の片手は私の腰を抱いていた。私は両手で彼の肩を抱き寄せた。叫ぼうとする私の口を彼の口が塞いだ。彼のペニスが私の下腹を突き上げた。私は膝ががくがくと震えて、腰が砕けたように力が抜けた。

気が付くと外はもう明るかった。私はベッドに横たわって、窓から入って来る光が部屋を満たしていた。側には少年がまだあどけない顔で眠っている。そっと口付けをしたが、彼は目を覚まさなかった。毛布をはがすと私たちは裸のままだった。彼は華奢で薄い身体をしていた。勃起しているペニスを握るとさすがに目を覚ました。
「おはよう。殺してくれなかったのね。」
お腹に付いた浅い傷を見せて、私は笑いながら言った。
「気が付くと朝になっていたから。朝までの約束だったでしょ。もう一度売ってくれるかな。でも、もうあんなには出せないよ。」
彼も笑いながら言った。
「もう売ってあげない。今度は私が買ってあげる。幾らなら売ってくれるのかしら。」
「お姉さんなら安くしておくよ。」
私たちの目はもう笑っていなかった。
「それならいただくわ。覚悟なさい。」
私は彼の上に跨って、逞しいペニスに腰を下ろしていった。
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by kikuryouran | 2007-01-28 05:57 | 平成夢譚 | Comments(0)