愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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絞首刑


「おい、時間だ。」
私は牢から引き出されると、後ろ手に手首を縛られた。暗い廊下を歩かされる。
死ぬのは怖くなかった。もう薄汚い男達に触れられないと思うと、それだけでせいせいした気分だった。周囲を群集に取り囲まれて、広場の中に真新しい処刑台が作られていた。両脇を抱えられるように歩かされた。
「お前を生まれたままの姿で絞首刑に処する。」
正装をした男が形ばかりに言い渡す。鋏を持った男が近付いて、私の獄衣を切り裂いた。下着までも取り去られ、私は手首を縛る紐を除いて生まれたままの姿になった。豊かな乳房、引き締まった腰と尻。恥部の繁みは見るだけで欲情を誘う身体だった。
処刑と言っても見せしめの私刑といえた。
「言い遺す事はないか?」
「できたらこの手を自由にしてもらえないかしら。最期に自分を慰めて見せてあげる。」
私は挑むような目で睨みかえした。
「吊るされた私の裸を見ながら、自分のものをしごくといいわ。」
悪びれた様子もなく私は胸を張ってやった。
腕をとられて階段の前に立たされた。見上げると輪にされたロープが揺れている。
「一人で歩けるか?」
腕を取ろうとする刑吏の手を振りほどいた。
「大丈夫よ、手を離して頂戴。」
私はゆっくりと階段を昇った。台の上には男が待っていた
「自業自得だな。」
「後悔なんてしてないわ。さあやって頂戴。」
見渡すと男達の視線を全身に感じた。嘲笑うように足を広げてやると、男達の目が股間に集中したのがわかった。汚らしい男たち、私はその時すべての男に犯されていると感じた。死を前にした高揚と騒ぎ始めた淫猥な血。首を絞められながら絶頂を迎えるエクスタシーを思い出した。子宮が熱くなっていく。内腿に雫が垂れるのがわかる。尻の上で括られている両手がもどかしかった。

首にロープがかけられる。足台に乗るとゆっくりロープが引き上げられ、女が伸び上がるほどに張られて固定された。女は周囲を見渡して、微笑んだように見えた。
足元の台が蹴られると、ロープがいっぱいに張って首だけで女はぶら下がった。眼球が飛び出すほどに目が開かれ、形よく突き出した鼻から血が噴いた。伸びた脚がばたついて、失禁の尿が足元に飛沫を立てて流れ落ちた。縄の捩れで震える身体が回転し、全身のすべてを晒した。身体の痙攣が止まるまで随分時間がかかった気がした。ダラリとぶら下がって、女の身体は伸びきって動かなくなった。風が時々女を揺らした。
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by kikuryouran | 2006-09-07 20:32 | 処刑 | Comments(0)