愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
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前世の記憶


古い町並みの古美術商で、私はその短刀を見つけて買った。
刃は20センチ余り、身幅は狭く美しい刃紋がある。
その刃を見ていると、なぜか懐かしい感情に心が騒いだ。
或る日、その短刀で切腹する夢を見た。
お臍の下を切り裂くと、流れる血が膝を赤く染めていく。
それが前世の記憶なのだと、私にはわかった。


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Commented by 小丸 at 2015-11-09 10:36 x
銀座の長州屋で白鞘の懐剣を購ったことを思いだす。
母の遺品とは別に“娘のために”と取り繕って、思い尽くして求めておいた。

その後、“魂の縁(えにし)”を読んだときの衝撃を思いだす。
あの夜、眠れなくなった!
前世の記憶、そう、魂の縁の綾なす模様の深さ、不思議さ、狂おしさ、やるせなさ、いとおしさ.......
ああとても、解き離されることなき血の縁が妖しく燃え騒ぐ!
Commented by kikuryouran at 2015-11-09 12:20
前世の記憶というのは、この趣味の大きなテーマの一つだと思っています。
「ソウルメイト」という考え方がありますね。
肉体の死の後で魂が生き続けると信じることは、救いかもしれない。
自分の前世がどうだったのか、怖い気もする。
Commented by 小丸 at 2015-11-10 19:28 x
前世の記憶を探りたい!
それを知るのは悠久の大義に生きるこの身を巡る血汐のみかも....
でも腹を切って血を流してみても分からないかも......

あ、もしかしてこの母譲りの懐剣ならば........
剣(つるぎ)はいのちではない......
でも剣こそは起こり勃った男の標し、かけがえのないこの身の宝!

逞しく勃ったそなたに貫かれ快楽の絶頂に生死の境を夢見る女のいとしの友!
極限のいのちの継穂に立ち会った懐剣ならば前世の記憶が残るかも!

剣(つるぎ)のみが刻む前世の記憶を辿ってみる!....
この小烏小丸、元を辿ればほのかに見える藤原薬子(くすりこ)の最期!
平安の昔、腹搔き切って噴出する血の海に女陰から子宮を抉って逝った女!

ねえ、もっと、もっと話しておくれ、汝(な)のみぞ知る血の記憶の匂い!
汝が切り裂いたふくよかな女(め)の下腹の味を、汝が吸った血の香りを...!
Commented by kikuryouran at 2015-11-11 06:55
遺伝子に刻まれた血の記憶は、やはり母から子へ伝えられるもののような気がしますね。
DNAの中には忌まわしい記憶や、淫らな性(さが)もあるのかもしれない。
前世の記憶というより、血の伝承というほうが納得できる気がします。
Commented by 小丸 at 2015-11-11 15:38 x
一人娘は寝鎮まった。
夜更けに床を整え、衣を脱いで抜身の懐剣の切っ先をじっと見る。
今夜にも死にたい“タナトフィリア”にすっかり育ってしまったこのわたし....

母から伝えられた血の伝承にじっと思いを馳せてみる.....
父の死後四十九日に自ら手を下した母の想いとは何だったのだろうか

母が教えた神道では、いや、西欧の近代の神智学でも......
“人はもともと両性具有の霊的な存在だったのに全能の神の意志によって、物質的・性別のある存在に分けられたと考えられており、そのような人が永遠の生命を保持するためには、繰り返す転生の中で自らの片割れ(ソウルメイト)を探さざるを得ず、霊的成長・霊的進化を達成し“業(カルマ)”という名の負債を全て解消すれば、ソウルメイトと融合し人の根源に還れる“と....
人の根源こそ、無上の幸せかと.....

―さる詩人の曰く;
“結婚した二人が幸せになりたいならば、お互いを「ソウルメイト」と信じあうことこそ”と―.....

神道者であった母のソウルメイトは父だった.......
神が与え賜うた「無限の快楽追求」という手を使って、霊的成長と進化を求めて二人で求め尽くした悦楽の日々.....淫らこそ最高の美徳!!
それこそ二人が負った“業(カルマ)”を解消するための唯一の王道だった。

ソウルメイトの片割れを失った母が“業”を解消する最後の、そして最高の手段は自らの業が宿るところを処分して得る最高の快感を求めることしか残されていなかった........
だから母の死は何らの悲愴感を伴わず、むしろ、最高の悦楽を味わいながら人の根源に昇華していったのだった。あの安らかに満足しきった遺影を....!

神の道をこの身に伝えた母は、思い残すことも無く、嬉々として伝承に従い、女の業の宿る下腹を搔き捌き、子宮を刺し貫いて果てて逝った。

「ソウルメイトを探せ!」
安らかに休む娘に伝えてあげる...これこそ“血の伝承”かもと....嗚呼!
Commented by kikuryouran at 2015-11-12 02:53
母から娘への血の伝承というのはイメージとして納得できます。
遺伝子、DNAという科学的な説明よりもわかりやすいですね。
ソウルメイトというのは、永久の魂の縁ですから別れることはないのでしょう。
幾世代を超えて、形を変えながら呼び合う魂の妄想は、神の存在を信じたくなる。
刹那的エロスの魅力と、永遠に生きる魂の接点がタナトスなのでしょう。
死への怖れからの救いですね。
Commented by 小丸 at 2015-11-16 15:02 x
もう一つの愛と死の妄想、その上
内緒のお話をさせて下さい。私には2つ違いの弟がいました。
母が逝ったあと私はほとんど毎夜、母の訓えを思いだしながら切腹の習練に励んでおりました。
ある夜更けてから、押し殺したような声を聞いたので弟の部屋へいきました。寝床の上で下半身裸の弟がうつ伏せに倒れていました。前を隠しているので引き起こしてみると、まだ幼いわりには大きく育った男の標しを左手で覆いながら右手にはなんと父の遺品のヘンケルのナイフをしっかりと握っていました。
優しく抱きながら見ると必死に恥部を隠している左手の隙間から、まだ幼い陰茎が懸命に突き勃っていました。
鋭いナイフを取り上げ優しく抱き抱えてやりながら、
「ぼくちゃん、どうしたの?」と訊くと蚊の啼くような小声で;
「ぼくちゃん、お姉ちゃんみたいになりたいの」
「どうして?」って訊くと
「女になりたいの。だって姉ちゃん、毎晩とても気持好さそうなんだもん」
「だからって、どうするの?」
「女になって姉ちゃんみたいに気持よくなりたいの。でもぼくちゃん、これ、このオチンチンがあると女になれないの」
「まあぼくちゃん、女になりたいの、だからこれ、切っちゃいたいの」
「そう、そうなの、これさえ無ければ女になれるんだもん」
あまりのかわいらしさ、いじらしさに私の胸が熱ぅくなりました。
「可愛らしいぼくちゃん、わかったわ、いいわ、お姉ちゃんが切ってあげる」
耳元で囁く火照った私の声を聞いて大袈裟に悦び、股を広げる弟。
私はしっかりと健気に精一杯勃っているオチンチンを握りながらナイフを持ち直し鋭い切っ先を根元のタマタマちゃんの間の会陰部にヒタと当てて
「いいこと、ぼくちゃん」そう言って、チクッと刺す!
「あ、く、く、くぅぅ」とうめきながら弟は、ああ、なんと....
オチンチンの先からどっと粘っこい白い液を吐きだして....

Commented by 小丸 at 2015-11-16 15:04 x
もう一つの愛と死の妄想、その下
まだ何も知らなかった私にとってこれは、驚くべきことでした。まだ年端もいかぬ弟のこれが最初の精通だったのです。
妖しく興奮した私にもその夜報いが、あの、初潮が訪れました。
その後家出した弟は働きながらお金を少し溜め、私に内緒で性転換手術を受けました。未熟なお医者さんだったので、術後の経過が思わしくなく、高熱を発し、幻覚に悩み、うわごとをつぶやきながらひっそり果てて逝きました。
神を崇めず性転換など大反れたことをやってしまった弟の悲しい最後でした。
でも今でも熱く思い出します。私の腕に抱かれながらつぶやいた「ぼくちゃん、女になりたいの、女の方がいいの、羨ましいの!」
ひたむきに思いつめ恋い焦がれた魂の囁き、嗚呼ぼくちゃん、もうちょっと待ってね、もう直ぐそばに逝ってあげるから!




by kikuryouran | 2015-11-09 03:21 | 女腹切り情景 | Comments(8)