愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
プロフィールを見る

紅葉山心中


細い山道を、彼は無言で前を登っていく。
私は、揺れる彼の背中だけを見て歩いた。
しばらく歩いて、小さな滝壺の傍らに出る。
私が草の上に横になると、彼が覆いかぶさってきた。
彼の後ろに、紅葉に彩られた山と小さな空が見えた。
もう私は、すべてを委ねて目を瞑った。


[PR]
by kikuryouran | 2015-11-05 00:28 | 心中情死 | Comments(0)