愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

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by kikuryouran
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ホテルのバーで


彼らはカウンターの隅に座って、顔を見ないで話していた。
男はさりげなく周囲に気を配っているのがわかる。
「私は今も愛しているわ。」と女が言った。
女がカクテルを飲み干し、部屋の鍵を置いて席を立った。
男はその鍵を見ながらしばらく考えていた。
彼はグラスを一気に呷って鍵を手に取った。


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by kikuryouran | 2015-11-02 01:18 | 平成夢譚 | Comments(0)