愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

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by kikuryouran
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通夜の思惑


遺体になって帰宅すると心が読めるようになっていた。
『嫌な奴だったな。』と親友だと思っていた男。
心から泣いてくれていたのは俺が最も苦手だと思っていた人だった。
生きていた頃、自分がいかに人を見る目が無かったかを思い知らされた。
『やっと死んでくれたわね。』と女房。
その傍らで、娘が遺産の値踏みに忙しかった。


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by kikuryouran | 2015-09-29 04:38 | 平成夢譚 | Comments(0)