愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

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by kikuryouran
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殺意


「どうしてこんなことを。」と刑事が訊いた。
「あいつが、メシはまだか!と言ったんです。」と私は倒れている夫を指差した。
「そんなことで殺したんですか?」
「長い間夫婦でいると、殺したいと思うことがあるのよ。」
「それでは殺意があったんですね。」と彼は念を押すように訊いた。
「殺意?殺意のない夫婦がいるなら、お目にかかりたいわね。」と私は言ってやった。


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by kikuryouran | 2015-09-28 01:27 | 平成夢譚 | Comments(0)