愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

ショートな妄想フィクションを書いています


by kikuryouran
プロフィールを見る

男の臭い

狭い部屋に母子二人の生活では、互いに肌は隠せなかった。
彼が性に目覚め始めたのは、女として気がついていた。
高校生になった彼が、亡くなった父親に不思議なほど似てきた。
目も鼻もと彼を見ながら、きっとあそこもとつい思ってしまう。
彼が撒き散らす懐かしい男の臭いが、私に女であることを思い出させた。
最近私は、自慰をする回数が増えていた。

[PR]
by kikuryouran | 2015-08-26 13:08 | 平成夢譚 | Comments(0)