愛と死の妄想  feseppuku.exblog.jp

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by kikuryouran
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太い腕

つまらない痴話喧嘩でも、私は彼を許せなかった。
トオルは意気地がなくて頼りなくて、それでも女より男の方が偉いと思っている。
公園のベンチで帰りたくないなぁと思っていると、彼が迎えに来るのが見えた。
彼の身体は見かけより逞しくて、愛し合う時の彼を私は思い出した。
「ラーメンでも食べに行こうぜ。」と彼が言った。
私は仕方ないなというように立って、彼の太い腕に絡みついた。

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by kikuryouran | 2015-08-12 22:16 | 平成夢譚 | Comments(0)